※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
100円均一ショップは“妄想”の宝庫
前回は、池澤さんのこれまでのキャリアについて紐解いていきましたが、今回は未来へのヒントについて語らいます。
プライベートでは“親友”の間柄の2人は、収録前の雑談で“100円均一ショップ(以下、100均)は、妄想の泉なのでは説”で盛り上がったそう。「この説は濃厚ですね(笑)」と自信たっぷりの池澤さんは、「100均って、いろいろなアイテムがすごく安く売っていて簡単に手に入る。さらに、高いものになればなるほど構造が複雑になってくるんだけど、すごく単純な構造のものが多い」と話します。それゆえに、購入したものをあえて分解してみて、そのアイテムの仕組みを知ろうとするなど、別の楽しみ方をすることもあると言います。
「100均のものを活用して、例えばアラームが鳴るときに銅鑼(どら/打楽器)の音がするような超うるさい目覚まし時計をつくるとか、“100均から発想する”ことをよくやっていた」と池澤さん。
目覚まし時計を分解し、電圧差を計測する機器などを駆使してどういう仕組みでアラーム音がなっているのかを探り、「マイコンボードに引き込んで、自分でプログラミングができるようにした。銅鑼を鳴らすためには、バチを持って振り回さなければいけない。だから、サーボモーターにつないでバチで銅鑼を鳴らせるメカニズムをつくった」と、マニアックなワードが次々と飛び出します。
そんな試みができたのも、さまざまなものが安価で手に入る「100均というプラットフォームがあったからこそ」と声を大にします。「分解して、たとえ失敗しても(100円ならそれほど)痛くないし、最初は“鳴らして面白いもの”と思って探していたら銅鑼が売っていて。“100均はなんでもある”」と笑顔をのぞかせます。
「私も価値ある仕事をしないと…」
ハヤカワさんが“最近、刺激を受けている”と話すのは、インテリア雑貨の専門メーカー「山崎実業」。「そこの収納道具とか、家庭まわりの各種道具は“ここまでつくる!?”って思うものも多くて、ここのアイテムは私にとっての妄想の泉」と語ります。
