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第9回全広連日本宣伝賞、井上眞・増田宗昭・藤重貞慶・佐藤雅彦各氏に贈賞

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全日本広告連盟は1月25日、第9回「全広連日本宣伝賞」の各受賞者を発表した。2020年12月に開催した選考委員会の結果、「松下賞」を井上眞氏(大塚製薬 代表取締役社長)、「正力賞」を増田宗昭氏(カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEO)、「吉田賞」を藤重貞慶氏(ACジャパン理事長、日本マーケティング協会会長、日本卓球協会会長、ライオン相談役)、「山名賞」を佐藤雅彦氏(東京藝術大学大学院教授、クリエイティブディレクター)に、それぞれ贈賞することを決定した。

5月20日に島根県松江市内で開催される第69回「全日本広告連盟山陰大会」式典内で贈賞を行う。各賞の受賞者と贈賞理由は下記のとおり。

各賞の受賞理由は、次の通り。

「松下賞」を受賞した井上眞氏(大塚製薬代表取締役社長)は大塚製薬医薬品関連部門の要職を経て、専務取締役ニュートラシューティカルズ事業担当、取締役副社長などを歴任。2020年から現職。

中高生をターゲットにした広告コミュニケーション戦略でポカリスエット、カロリーメイトなどロングセラー商品のリブランドおよび市場拡大を成功させ、2016年、2017年に2年連続で総合広告電通賞、2019年日本マーケティング大賞を受賞。2020年はコロナ禍の中、高校生たちの自撮り画像で構成したCM「ポカリNEO合唱」が話題となった。同社の卓越したブランドマーケティングを牽引し、広告界の発展に大きく貢献してきた。

「正力賞」に選出された増田宗昭氏(カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEO)は2011年12月、50代以上の大人たちに向けた新しい生活提案の場として「代官山 蔦屋書店」をオープン。2013年には、佐賀県武雄市の「武雄市図書館」の運営をスタート、地域活性化にも大きく貢献している。

Tポイントを基盤にしたデータベースマーケティングを駆使しつつ、既成の枠を超えた生活提案を組み込んだ「カルチュアインフラ」を創り出す活動は、メディア・コンテンツプロデューサーとして広義に捉えて余りある程功績は大きいと評価された。

「吉田賞」の藤重貞慶氏(ACジャパン理事長、日本マーケティング協会会長、日本卓球協会会長、ライオン相談役)は、ライオン代表取締役社長、代表取締役会長を歴任し、2016年から現職。同年ACジャパン理事長、2019年から日本マーケティング協会会長として広告界全体の発展に寄与してきた。

2020年、ACジャパンは新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、臨時キャンペーン「あなたのコロナ対策が、みんなを救う。」を展開。日本マーケティング協会では、検定、研修、イベントなどを通して最先端のマーケティング人材の育成、手法の普及啓発を積極的に行う。日本卓球協会会長として、「卓球ニッポン」の世界での活躍、および2017年のTリーグ設立に寄与するなど、スポーツ界の活性化にも尽力した。

「山名賞」に選ばれた佐藤雅彦氏(東京藝術大学大学院教授、クリエイティブディレクター)は、電通在籍時にCMプランナーとして、サントリー「モルツ」、NEC「バザールでござーる」などヒットCMを連発。1999年から2006年まで慶應義塾大学環境情報学部教授を務め、同大学佐藤雅彦研究室の活動として手がけたNHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」や、「2355/0655」「考えるカラス」の企画・監修に現在も携わる。

2006年から東京藝術大学大学院映像研究科教授。研究室のプロジェクトとして制作する短編映画が、カンヌ国際映画祭より2度にわたって正式招待上映を受けた。現在も独自の考え方や方法で分野を超えた活動を続けており、クリエイター・教育者として業界へ多大な功績を残している。