※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
「Clubhouse」の空間はパッション・エコノミー
前回の放送では、音声SNSアプリ「Clubhouse(クラブハウス)」の魅力について熱く語ってくれた尾原さん。Clubhouseの共同創業者であるローハン・セス氏とポール・デイビソン氏は定期的にタウンホールミーティング(対話集会)を実施しています。ユーザーとの意見交換にも積極的で、あるユーザーから「フォロワー数を表示するのをやめたほうがいいのでは?」との声に対し、「(Clubhouseは)量を求めるのではなく質、意味のあるつながりが起こる場所にしていきたい」と話していたそうです。
尾原さん自身もClubhouseに熱中していて「フォロー数を追い求めるよりも、別のやり方をしたほうが、Clubhouseはすごくいい空間になると思う」と実感を語ります。
Clubhouseの設計における面白いところとして、「最初に部屋を立てた人にフォロワーがいない場合、見える世界は小さいかもしれない。だけど、フォロー数を持っている人がふらっと寄ってくれると、その人がスピーカー(Speaker)になったとき、その人のフォロワーにもその部屋が見えるようになること」を挙げ、
「自分でフォロー数を持っていなくても、いい偏愛空間をつくると、フォロー数を持った人が“ちょっとしゃべってみたいな”と思ってふらっと立ち寄りたくなる。あまり自分でフォローを増やすことを考えるよりは、いろいろな人がふらっと寄ってくれる場所になったほうがいい」と言います。
また、Clubhouseに投資したベンチャーキャピタル世界大手のアンドリーセン・ホロウィッツが、新しい経済圏の在り方として「パッション・エコノミー」という言葉を掲げていることについても言及。
「機能はすぐに盗用できてしまうから、機能だけでは儲けられない。だったら、パッション(情熱)を持っている人を“応援しよう”という『小さい経済圏に世の中が変わっていく』と彼らは言っている」と引き合いに出します。「そういう小さい経済圏をつくるプラットフォームという意味で、僕はClubhouseにすごく興味を持っている」と尾原さんは語ります。
