データとクリエイティビティはせめぎ合いながら進化する — 安藤元博×嶋浩一郎×堀宏史座談会

「考現学」の発想をデジタルの力でさらに拡張

—デジノグラフィは、博報堂らしいデジタル×調査手法の掛け合わせということですね。安藤

:本の中にも書かれていますが、「考現学」という考え方があって、徹底的に生活の細部まで観察して、そこから新たな発見を見出していく。明治21年生まれの民俗学者である今和次郎の考え方がベースになっていて、生活総研でもずっと行われています。先ほど嶋さんが言っていた「昨年は路上で飲み会しているグループを10回以上見たし、そこに新しい欲望の胎動を感じた」もまさに考現学の発想ですよね。博報堂の人間は、こうした事象を観察しながら、一部ではなくて、全部を見ようと心がける発想があるのだと思います。

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