東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は22日、東京2020大会を象徴する「アイコニックポスター」として野老朝雄氏(美術家)、GOO CHOKI PAR(グラフィックデザイナー)が制作したポスターが選定されたと発表した。野老氏はオリンピック、GOO CHOKI PARはパラリンピックをテーマに制作していた。
今大会では、公式アートポスターとして国内外のアーティスト19組により、オリンピックをテーマとした12作品、パラリンピックをテーマとした8 作品が制作されている。今回のアイコニックポスターはこの中から1点ずつ選ばれた形だ。
野老氏は東京2020エンブレムを制作したほか、先日発表された表彰台なども手がけている。多様性と調和のメッセージを込めた東京2020エンブレムの組市松紋をコンパスと三角定規を使って自分の⼿で描いた。「藍⾊に白地でエンブレムを描いたこのポスターは、次の世代に⼿渡すバトンです。オリンピック史上で大きな意味を持つであろう東京2020大会を象徴する一枚として、後世に繋がっていくことを願っています」とコメントしている。
GOO CHOKI PARは石井伶氏、飯高健人氏、浅葉球氏の3人のグラフィックデザイナーから成るデザインユニット。作品の意図について「パラアスリートたちが前を向き挑み続けるその強い意志をこのポスターに描いた。人々の情熱は止められない。それはいつの時代も変わることなく受け継がれてきた人類の希望である。東京2020大会のために制作したこのパラリンピックポスターが、いまこの時、そして時代を超え、少しでもアスリートの皆さんを鼓舞するものとなれば嬉しい」と説明している。

