D4V デザイン・ディレクター 高橋亮さん、sio オーナーシェフ/シズる 代表取締役 鳥羽周作さん、カウンターワークス 取締役/CDO 山本健人さん。ベンチャーキャピタル、経営者、CDOとそれぞれ異なる立場からスタートアップに関わる3人にデザインについて話していただきました。
(本記事は月刊『ブレーン』2021年8月号の特集、「事業成長に貢献する スタートアップ企業のクリエイティブ活用」に掲載したものです)。
(本記事は月刊『ブレーン』2021年8月号の特集、「事業成長に貢献する スタートアップ企業のクリエイティブ活用」に掲載したものです)。
(写真左)高橋亮(たかはし・りょう)D4V デザイン・ディレクター
ビジネスの成功を実現するにはデザインが不可欠であることに強い信念を持っている。ユーザー視点を重視し、デザインの力を通してエモーショナルかつシームレスなユーザー体験の実現を目指している。ポートフォリオに対してメンタリングやプロジェクトマネジメント、デザインリサーチ、採用、UI/UXデザインに関する実務やアドバイスを日ごろから手厚く行っているほか、ワークショップやセミナーを主催し、スタートアップコミュニティへの発信を続けている。D4Vへ入社する前はIDEO東京およびケンブリッジオフィスにインタラクション・デザイナーとして在籍。(写真中)鳥羽周作(とば・しゅうさく)sio オーナーシェフ/シズる 代表取締役
1978年生まれ、埼玉県出身。Jリーグの練習生、小学校の教員を経て、32歳で料理人の世界へ。2018年、代々木上原にレストラン「sio」をオープンし、ミシュランガイド東京で2年連続星を獲得。業態の異なる5つの飲食店(「o/sio」「純洋食とスイーツ パーラー大箸」「ザ・ニューワールド」「㐂つね」)も運営。レストランの枠を超えたいろいろな手段で「おいしい」を届けている。2021年4月、博報堂ケトルとチームを組み、食のクリエイティブカンパニー「シズる」を設立。モットーは「幸せの分母を増やす」。
ビジネスの成功を実現するにはデザインが不可欠であることに強い信念を持っている。ユーザー視点を重視し、デザインの力を通してエモーショナルかつシームレスなユーザー体験の実現を目指している。ポートフォリオに対してメンタリングやプロジェクトマネジメント、デザインリサーチ、採用、UI/UXデザインに関する実務やアドバイスを日ごろから手厚く行っているほか、ワークショップやセミナーを主催し、スタートアップコミュニティへの発信を続けている。D4Vへ入社する前はIDEO東京およびケンブリッジオフィスにインタラクション・デザイナーとして在籍。(写真中)鳥羽周作(とば・しゅうさく)sio オーナーシェフ/シズる 代表取締役
1978年生まれ、埼玉県出身。Jリーグの練習生、小学校の教員を経て、32歳で料理人の世界へ。2018年、代々木上原にレストラン「sio」をオープンし、ミシュランガイド東京で2年連続星を獲得。業態の異なる5つの飲食店(「o/sio」「純洋食とスイーツ パーラー大箸」「ザ・ニューワールド」「㐂つね」)も運営。レストランの枠を超えたいろいろな手段で「おいしい」を届けている。2021年4月、博報堂ケトルとチームを組み、食のクリエイティブカンパニー「シズる」を設立。モットーは「幸せの分母を増やす」。
(写真右)山本健人(やまもと・けんと)カウンターワークス 取締役/CDO
1985年生まれ。青山学院大学法学部中退。学生時代よりフリーランスのデザイナーとして活動を開始し、数多くのスタートアップに関わる。2013年にスタートアップや事業立ち上げに特化した制作会社THE CLIPを創業、2015年にカウンターワークス取締役就任、2016年にTHE CLIPをオープンエイトに売却し執行役員を経たのち、2018年より現職に専任復帰。
デザインの意味が大きく変化してきている
鳥羽
:今は多くのデザイナーが課題解決に取り組んでいますが、そもそも課題を見つけられる人が少なくなってきています。だからデザイナーの役割が「課題を見つける能力」と「それを解決する能力」のセットになっていますよね。デザインの意味が大きく変わってきた。以前は経営者にデザインの話をすることはなく、広告業界やアーティストの世界の話でしたから。今回の僕ら3人も、仕組みをデザインする側ですし。
山本
:事業会社がUIデザイナーやプロダクトデザイナーを募集するようになったのって、ここ7 ~ 8 年ぐらいですよね。
鳥羽
:そうですね。今はビジュアルをつくれるだけのデザイナーは、求められることが少なくなっている。僕はレストラン事業の会社「sio」と、博報堂ケトルと組んで飲食関連の商品開発、PR、戦略まで手がける「シズる」の2つの会社を経営していて、今はとある地域を食の力で復興させるプロジェクトに取り組んでいるんですね。この一連のパッケージは他の地域にも水平展開できるので、このビジネスモデルはもうデザインです。こういう大枠のデザインのほうが今は注目されているから、デザインの力を何に使っているか、ということが重要になっています。
