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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

映画『羊の木』の撮影で「死んでまうわ!」と感じたシーンとは?(ゲスト:吉田大八、錦戸亮)【前編】

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【前回コラム】「「がっつり恋愛系」のお芝居がしてみたい!『昼顔』みたいな泥沼も大歓迎!?(ゲスト:加藤小夏)【後編】」はこちら

今週のゲストは、映画監督・CMディレクターの吉田大八さんと、アーティストの錦戸亮さん。監督を吉田さん、主演を錦戸さんが務めた映画『羊の木』(2018年)の撮影秘話から、2人が最近注目しているアーティストまでうかがいました。

今回の登場人物紹介

左から、中村洋基(レギュラーゲスト)、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、吉田大八、錦戸亮、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)。

※本記事は6月27日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

コピーライターからのガチ相談 今のCMのコピーどう思う?

澤本:はい、皆さんこんばんは、CMプランナーの澤本です。

権八:こんばんは、CMプランナーの権八です。

中村:WEB野郎こと中村ヒロキです。皆さんいかがお過ごしでしょうか?実は今日、BIGゲストをお呼びしてるんですけど、そのBIGゲストへのお便りを募集したら、急に200通も来ました!いつもこないのに!ゲストの力!

権八:そうだよね。でも200通も読めないですよね。

中村:私ごときのCPUでは2、3通になるんじゃないかなと。

権八:少ないな(笑)。

中村:さらにすごいのが、ゲスト関係ない普通の広告関連のお便りも紛れてきたんで、ちょっと読ませてください。ラジオネーム、にもんさん。

<お便り>

「すぐおわ」の皆さまこんばんは。広告代理店でコピーライターをしています。TCC新人賞では、一次審査を通過したものの、そこどまりで、日々コピーに向き合って悶々としています。CMコピーを書く上で質問です。私が今担当しているクライアントさん(食品メーカー)は、テレビCMのキャッチコピーをグラフィックやPOPなどにも活用します。

中村:POPは、お店によく出るような、売り場にある表現ですよね。

<お便り続き>

なので、キャッチ単位で意図が伝わるものを心掛けているのですが、そうするとなんだか堅いコピーになりがちで悩んでいます。ふと見かけるCMは意外と「食べだしたら止まらない!」「あなたも〇〇!」など、シンプルなものが多くて「これくらいでいいのかな~」などと逃げたくなってしまいます。どうか助けてください。よろしくお願いします。

中村:コピーライターからのガチンコお悩みでございます。

澤本:これ、まともに喋ると30分終わっちゃうね。

権八:そうですね。

澤本:でも、簡単に感想を言うと、今のCMのコピーとかがいいとは思ってないですね。

中村:おっ、本当ですか。

澤本:昔の話をするのは嫌ですけど、通りやすい安易なコピーが増えていて、もっと工夫すればいくらでもできるんじゃないかなと思ったりはしているし。それが今の時代、そう見えてるとすると、実は広告についてはもったいない状況だと思っていて。書いたコピーをさ、まず選ぶ人がいるじゃない、クリエイティブディレクターという人が。その人がちゃんと選べてるかっていう問題もあると思うんだよね。

中村:お~。深いですね。

澤本:ある程度のことは「それを言っとけば平気」っていうのがあって。例えば「おいしい」とかね。それで通しちゃうけど、何かもう1個、化けるために打つのが広告とかCMだとすると、そのチャレンジが無いんじゃないかなって気はしますけどね。

権八:そうですね。

中村:今日のBIGゲストである大監督にもちょっとお聞きしたいんですけど、CMとかやられていて「コピーや表現がつまらなくなってるな」「平板になってるな」とか感じられたりしますか?

吉田:言われてみれば確かに、強い言葉は減ってる感じがします。「じゃあ何だ」っていうのはあるけど。僕らは最初にアイデアみたいなのを貰うじゃないですか。芯になる言葉がどれか、ってなかなか最初見つからなかったりしますよね。そういう感じはあるかな。

中村:と、いうことで大いなる疑問はまだ疑問として置いときながら。

権八:これね、たびたび取り上げたいですね。難しい課題です。

中村:そうだと思います。というわけで、素敵なゲストにお越しいただいております。映画監督でCMディレクターの吉田大八監督! そして……!この番組どうしちゃったんでしょうね。

錦戸:ちょっ、早く(名前を)呼んでくださいよ!

一同:(爆笑)

錦戸:もう何分待たせるんすか~!(笑)

中村:失礼しました!

錦戸:もう~!

中村:行きますよ、皆さん!聞いて驚くな!アーティストの錦戸亮さんです!よろしくお願いします。

錦戸:よろしくお願いします!

中村:大八監督は実は3回目のご出演でありますね。

吉田:ありがとうございます。

中村:前回は映画『美しい星』(2017年)公開のタイミングでした。錦戸さんは初ですね。

錦戸:はい、初めましてです。

中村:権八さんのご紹介とのことですが、以前から錦戸さんと面識が?

権八:吉田大八監督の『羊の木』(2018年)という映画に錦戸亮さんが主演していて、その映画に僕はやられましてですね……。暑苦しい感想文を送って、「錦戸亮くんと友達になりたい」って(笑)。さっき聞いて驚いたんだけど、そんな気持ち悪いこと書いてたっけ?(笑)

吉田:そう、書いてました。『羊の木』の中で「友達」って言葉がキーワードになってることに絡めてくれてるんだけど、いい大人が「友達になりたい」ってなかなか言えることじゃないから (笑)。それでご飯を食べたのがきっかけですね。それから仲良くなって。

権八:そうそう。よく馬鹿話してるんですけど。それでまた監督と錦戸亮くんが新しい作品を撮られたということで、今日はぜひその話を聞きたいなと思ってお呼びしました。

中村:ありがとうございます。お二人に申し訳ないんですけど、毎回ゲストの方にお願いしている20秒自己紹介というコーナーございます。ラジオCMの20秒に合わせて、ご自身の自己紹介をやっていただく……なんていう陳腐なコーナーがございまして。

錦戸:いえいえ、そんな陳腐じゃないです。

権八:どういう謙遜なの(笑)。

中村:これはどちらから先にやられますか?

錦戸:どうしますか大八さん。僕からいきますか?

中村:では、錦戸さんからどうぞ!

錦戸:TOKYO FMのご覧のみな…あ、ご覧じゃないわ、お聴きの皆さん、こんばんは。錦戸亮と申します。大阪出身でですね、いろいろ頑張ってるんですけど、またこれから頑張りたいなと思ってます。とりあえず今日楽しみに聞いてください!は~い!

一同:(笑)。

錦戸:すいません!

吉田:すごい自信満々で、「じゃあ僕から!」みたいな感じだったのに……(笑)。

錦戸:結果的にはね、まあしょうがない、こんなもんですよ(笑)。

吉田:用意してたんだろうなと思った。

錦戸:全然全然。でも大八さん3回目でしょ。もっと完璧な自己紹介をね?

吉田:完璧とかないよね、これね。

権八:ないないない。何だっていいよ。歌ってもよかった。

吉田:でも今のは、錦戸くんのいいコマーシャルになってたってことですよ。

錦戸:そうなんですか。大八さんはもうちょっと理想的なやつをお願いします(笑)。

権八:ね、人生の先輩として(笑)。

中村:大八監督、いきましょう!では、どうぞ!

吉田:映画監督・CMディレクターの吉田大八です。今日、ここに呼んでいただけるのは3回目です。ありがとうございます。最近『騙し絵の牙』(2021年)という映画が公開になりましたが、もうほぼ公開終わりつつあって。今日は錦戸くんに主演してもらって、僕が監督したショートフィルムの宣伝で来ました!よろしくお願します。

錦戸:簡潔でしたね~。

吉田:何かトゲあるな(笑)。

錦戸:そんなことないですよ(笑)。

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