New World Disorder
私たちが参加したコンテンツに多く登場したキーワードが「2020 New World Disorder」でした。計り知れない経済への打撃や私たちの当たり前が崩壊したことを指す言葉です。
2020年は、それまでのトレンド予想が大きく外れ、誰もが予期せぬ状況に柔軟に対応しなければならない1年でした。新型コロナウイルス感染症の影響により、私たちの当たり前が崩れ、自粛や生死にかかわるニュースなどを目の当たりにする過程で、自分がどんな人で、どんな立ち位置いるのか、どう生きていきたいかというのを考えた方も少なくなかったのではないでしょうか。そして、これらの動きは、それは今なお続いているように思います。
かつてあったリアルなつながりが遮断された中、より強いつながりを求めるようにもなりました。しかし現在、デマの拡散や誹謗中傷など、分断を煽るような、さまざまな問題が発生しています。特に顕著なのは、ソーシャルメディアです。しかし、ソーシャルメディアは、ユーモアがあり、生活に潤いを持たせる場所であったこと、ビジネスを成長させることもできること、Black Lives MatterやMe tooのようにユーザー自身がネットワークをつくれるメディアでもありました。
ソーシャルメディアを良い方向で活用するためには、社会にルールや規範があるように、ユーザーが境界線を越えたときのメカニズムが必要です。「Unravelling the Social Dilemma」というセッションで呼びかけられていた、「それを動かすのはこのセッションを見ている『個人』なのかもしれない」という言葉がいまなお印象深いです。
新たな価値を作り出す団結
個人と言っても、単に個々の多様性を受け入れるだけではなく、個人個人が生きやすく過ごせるために、企業や人々が団結して課題を解決していくこと。それが重要ではないかと思います。Meaningful(意味のある)な団結(Solidarity)とは、まさに新しい価値を作り出すための団結だと私たちは考えます。
