前述「社会課題の解決に真摯に取り組む」ことの重要性を指摘しましたが、この「真摯に」という言葉がとても重要です。あらゆることが丸裸にされるこの時代、社会課題への取り組みに限らず、企業の示す姿勢の全てにおいて、嘘はついてもすぐにバレてしまい、結果、企業の信用、信頼を失うことになります。例えば、声高に「人権に配慮した企業です」と言っていても、実際のところはグリーンウォッシュしているだけだった、ということになれば、あっという間に事実が広がり、批判の対象になってしまいます。つまり、エシカル就活をしている優秀(と思われる)な学生に選んでもらうためには、社会的意義や存在理由、つまりパーパスがはっきりしていて、それを信じて実行し、活動していることが重要です。企業が株主から「透明性」を求められているように、学生からも「透明性」が求められている時代が今、訪れています。
最近よく聞く「パーパス」って何ですか? Vol.3 エシカル就活から紐解く選ばれる企業の「条件」
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