個々のプラットフォームごとユーザーの嗜好性やモチベーションが異なるSNS。広告であれ、公式アカウント運用であれば、それぞれの“場”に合わせたクリエイティブの工夫が欠かせません。月刊『宣伝会議』10月号「宣伝担当者が知っておきたいクリエイティブの基本」では、ユーザーの共感を醸成するクリエイティブのポイントについて、SNS運用のプロフェッショナル2名に話を聞きました。ここでは、本誌に掲載した記事を一部公開します。
CARTA COMMUNICATIONS
メディアソリューションディビジョン・若年層マーケティングチーム
チームマネージャー
木原あずさ氏
SNS広告営業を経た後、TikTokなど若年層マーケティング領域に従事。2021年よりZ世代へのマーケティング活動プロジェクト「ゼトケン」を立ち上げる。
SNS広告クリエイティブのポイント
1. 見て実際につくる、買う、つながる。SNSはトレンドの原点。
2. 文脈を理解した、ストレスのないクリエイティブづくりを。
3. インフルエンサーは“遠い”存在にならないように。
1. 見て実際につくる、買う、つながる。SNSはトレンドの原点。
2. 文脈を理解した、ストレスのないクリエイティブづくりを。
3. インフルエンサーは“遠い”存在にならないように。
コロナ禍におけるZ世代のSNS活用の変化
もともとSNSの利用が活発だったZ世代ですが、コロナ禍で家にいる時間が増加した結果、彼らのSNSの利用実態やトレンドも大きく変化しました。例えば、昨年Z世代の間で流行した「#ダルゴナコーヒー」は、SNS上で拡散され、Instagramで約12万件、TikTokで約28万件投稿されたと言われており、見る・検索するだけでなく、実際につくるという行動までを促していることがわかります。
また、「推し活」という言葉がトレンドとなっており、Z世代を中心に、好きな人やモノ、いわゆる「推し」への応援活動の熱量が高くなっています。マイナビティーンズラボが発表した「2021年上半期ティーンが選ぶトレンドランキング」では、「推しグラス」「推しカチューシャ」等がランクインしており、「推し消費」が加速している様子がうかがえます。
コロナ禍でリアルイベントが中止になるなど、一見マイナスの影響が大きいように見える世界ですが、SNSを通じて、推し仲間同士でコミュニケーションを取るなど、この状況に適した「推し活」を楽しんでいるようです。この辺りの適応力の高さは、さすがスマホネイティブ世代であると感じます。