「要請」の多い時代に広告のつくり手が考えるべきことー 渡辺潤平・橋田和明

渡辺

 たしかに。広告をつくる立場としては「見る人にとってはどうか」というところまで責任を持たないといけないと思いますね。「要請」をそのまま伝えようとしがちな広告やコミュニケーションもよく見ます。

⸺ 最近お2人は7月26日に出稿された山田水産の新聞広告を手がけられていましたね。

大分県に本社を置く水産加工食品メーカーの山田水産が、7月26日に日本経済新聞に出稿した新聞広告。橋田和明さんがクリエイティブディレクション、渡辺潤平さんがコピーを担当している。

橋田

 そうですね。山田水産の「日本経済よ、魚を食べろ。」という潤平さんが書いたコピーも、要請しているけど要請の仕方のチャーミングさがポイントです。魚を食べただけで日本経済が元気になるはずがないと、みんな思うはず。けれど、言い切ったキャッチと隙を感じさせるボディの関係性が、楽観的な希望を感じさせるために大切なんだろうなと。

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