コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

唯一の“ウーチューバー”!?、多才過ぎる宇宙飛行士の素顔(ゲスト:野口聡一)【後編】

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将棋の名人戦が宇宙で実現する可能性も

権八:地球上で当たり前のようにやっているけど、宇宙でまだやっていないことって、きっとたくさんありますよね。

澤本:絶対あるよね。だってねえ。

野口:そうですね。いっぱい。

中村:まさに、僕らも知らなかったけど、テキストの時代から写真まで行けるようになって。ようやく動画ぐらいはいけるようになったところで、実はまだまだ僕らが見えてないものってたくさんあるかもしれないですね。

野口:ロシアが先乗りしちゃいましたけども、かつてはトム・クルーズが宇宙に行くって話がずっとあったじゃないですか。

澤本:ありましたね。

野口:もう10年ぐらい前から。宇宙で映像撮りたいって、ずっと言っていて。最終的にはいろんな理由で叶わなくて。今年の秋の10月11月ぐらいに、ロシアが女優さんと映画監督のペアで宇宙に行って撮影をした上で、地上に戻って映画にすると。

澤本:その方々って宇宙に行って、周回している間に撮るっていうことですか。

野口:そうです。1週間ちょっといると思うので、時間としては相当なクリップが撮れるんじゃないかと思いますけど。

澤本:それはISS(国際宇宙ステーション)に行くわけじゃなくて?

野口:ISSに行くんです。

澤本:行くんですか!

野口:はい。

澤本:ISSで撮るっていうことですか?

野口:そうです。2人。ですから、ソユーズ宇宙船は3人乗りなので、実は宇宙旅行もプロの宇宙飛行士2人ともう1人っていう組み合わせしかなかったんですよ。でも、ソユーズ宇宙船も地味に改良して、今回から1人で操縦できるように変わって、2つ席が空くと。やっぱり2人同時にいけると可能性が広がるので面白いと思います。例えば囲碁や将棋の対局を宇宙でやっちゃうとかね。名人戦最終局を宇宙で2人で(笑)。

一同:ははは。

澤本:わざわざ。

野口:そうそう。

中村:すごいですね。アメリカ横断ウルトラクイズみたいな。「決勝戦は宇宙だ」って。

野口:1週間かけてやるみたいな。

今後の目標はスペースツアコン?

中村:あっ、という間にタイムアップです。

野口:タイムアップですか?

権八:早い。マジで? 聞き入っちゃう。

中村:ワクワクしかしないですからね。相変わらず宇宙飛行士になるには厳しい部分と、それこそ野口さんのYouTube配信みたいに、どんどん開かれていく部分もありますが、これからどうなりたいとか、宇宙はどんな感じになっていくと楽しいんじゃないかなど、野口さんからメッセージは最後ありますでしょうか?

野口:まずはやっぱり、宇宙に行くっていうことの大変さは、気持ち的にもお金的にも体力的にも、ハードルは明確に下がってきてると。「ちょっと宇宙行こう」っていう感じには、なかなかならないですけども、一方で例えばエベレストとか南極も今は観光旅行の範囲に入ってるじゃないですか。行こうと思えば行けると。そこには危険もあるし、それに見合うだけの対価を払う必要があるけれども、プロでなくてもいける世界になりつつあります。宇宙も間違いなくそうなると思います。

これは私が行ったから言うわけじゃないですけど、そこで得られる経験はやっぱりプライスレス。宇宙に行くこと自体は、2021年残念ながらお亡くなりになりましたけど、立花隆さんの『宇宙からの帰還』というルポルタージュがあります。我々の世代にとっては極めて影響力が大きい書物で、私も立花先生といろんな形で対談させていただきましたが、立花先生としては、宇宙に行く体験は極めてインパクトが大きくて、人間を中から変えざるを得ない、と。自分もそういうところに行きたいし、そこに行くことで人間はどこから来て、これからどこに行くのかっていう根源的な問いに答えることができるであろうという期待を持っていらっしゃいました。

立花先生は『臨死体験』を含めて、生と死がせめぎ合うはざまの世界としての宇宙に極めていろいろな考察されていて、船外活動はまさに生と死が数ミリの間を経て向かい合っている瞬間です。宇宙から見る地球は命に溢れている空間で、完全なる死である宇宙空間と薄い大気のベールだけを経て、真正面から向かい合っていると。宇宙はそういうものを見られる場所でもありますので、そういう場面にひとりでも多くの人が行ってほしいと思います。

私は3回、行かせていただきましたけど、4回目以降は多くの人が宇宙に行くときのお手伝いを、と思っています。水先案内人、あるいはツアーガイド的にね。スペースツアーガイドみたいな。どうですか? そういう感じの仕事も含めてやっていきたいですね。

権八:かっこいい!

澤本:スペースツアーガイド、いいね。

野口:スペースツアコン。

権八:何で言い直したのかな(笑)。

一同:ははは。

野口:なんか通っぽく、広告業界っぽく(笑)。

中村:ありがとうございます! めちゃくちゃしびれました。この番組はTOKYO FMのデジタルコンテンツが集約されているスマホアプリAuDee(オーディー)でも、番組のトークのみ配信中です。もう一度聞きたい、知りたいっていう方はAuDeeで検索してみてください。というわけで、今夜のゲストはJAXA宇宙飛行士、スペースツアコン?

野口:スペースツアコン!

中村:野口聡一さんでした。ありがとうございました!

野口:ありがとうございました!

〈END〉

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