「解き放とう、日本の可能性を。デジタルの力で」 20周年を迎えたグーグル日本法人のミッションとビジョンとは?


――2021年2月にグーグル日本法人代表に就任し、間もなく1年が経とうとしています。2021年はグーグル日本法人にとって20周年という節目の年でもありました。代表就任以来、この1年の活動についてお聞かせください。

2月に入社し、その後9月にはグーグル日本法人が20周年という大きな節目を迎えました。人の人生に例えれば、誕生から20年経ったということは、“成人式”を迎えた、つまりは“大人”になったということです。

私が入社してから約10カ月の間、最も注力してきたこととは、“大人になった”グーグル日本法人が、これから目指していきたい姿を表明するための準備。Googleが日本において、どのようなイノベーションを起こし、そして社会に価値を提供していくのか。その考えを整理することに注力してきました。

グーグル日本法人が提供したい4つの「ヒューマン・ベネフィット」

――“成人式”を迎えたグーグル日本法人は、具体的にどのような「なりたい姿」を描いているのでしょうか。

「なりたい姿」を考えるうえで、改めて「グーグル日本法人とはなんぞや?」、つまりは「そもそも、なぜ私たちは存在するのか?」という問いに対する答えを考えることから始めました。原点に立ち返り、「WHY?」を明確にしようと考えたのです。

グローバルでGoogleが掲げる使命とは「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」です。今回、この使命をより粒度を高めて日本という市場に合わせて翻訳したビジョンを定義したのですが、これこそが大人になったグーグル日本法人が掲げる、なりたい姿です。

Googleは日本においても、この20年の間にGoogle検索にGoogleマップ、YouTubeやGmail、デバイスのPixelシリーズなど数々のイノベーティブなプロダクトを送り出してきました。

これからもプロダクトのイノベーションのエッジは残しつつ、それがどのように日本の社会、そして人に貢献できるのかを提示するものが、ミッションステートメントです。具体的には4つの「Human Benefit(ヒューマン・ベネフィット)」にフォーカスする形で設定されています。

この4つのベネフィットとは、まずは「人々の知識を増やす」こと。そして、その知識を用いて「成功確率を高めていただく」こと。また日本は高齢社会と言われて久しいですが、「より健康な状態が続く」こと。知識と成功、健康が揃えば「ハッピー」にもなっていただける。「知識」、「成功」、「健康」「幸福」が私たちが提供すべき、「ヒューマン・ベネフィット」です。

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