ポータブル電源メーカーのEcoFlow Technology Japanは、東京・有明の防災拠点「有明ガーデン」にて、12月21日に期間限定レストラン『Emergency Food Restaurant LIFE PLATE in Tokyo』をオープンした。
同社では「非常食を、希望食に。」をコンセプトに、防災食アドバイザーらの監修のもと、災害による停電時を想定し、ポータブル電源でつくる新しい非常食『LIFE PLATE』のレシピを開発した。
「新しい非常食」の開発に至った経緯を、クリエイティブディレクター志村和広さんは、次のように話す。
「ポータブル電源の防災ツールとしての普及は、社会的には大変可能性のあること。ただ、単に防災ツールということを訴求してもなかなか人の心には残らない。それよりも、万が一の停電時にも自宅の家電を動かせて、暖かくて美味しい料理を食べることができる、という「体験」をしてもらうことが重要なのではないか。そこで我々は、ポータブル電源でつくれる新しい非常食レシピ『LIFE PLATE」の開発にチャレンジしました」
実際に調べてみると、インフラ復旧までの数日間の「食」は心身ともに重要なテーマ。そこで、時短、節水、ありもの活用をテーマに、料理研究家とともに、被災時の生活者の課題を解決するメニューに仕上げたという。
『LIFE PLATE』は「時短」「節水」「ありもの活用」という3つの特徴を持ち、各メニューは、「常備菜として一週間保存できる」「体温を上げ免疫力を高める」「少ない量で多くのエネルギーを補給する」など、災害時の生活者の課題に応えるものとなっている。
今年10月に、長野県乗鞍岳の「冷泉小屋」にて2日間限定で非常食レストラン『Emergency Food Restaurant LIFE PLATE』をテストローンチとしてオープン。
被災時と同じオフグリッド(電気やガスが通っていない)環境である山小屋で、1週間、冷蔵保存できる「タイムカプセル温サラダ」、食後6時間の免疫を上げる「+1℃ジンジャースープ」、一食分のエネルギーを満たす「ワンスプーン・チーズリゾット」といったメニューを提供した。そのとき、多くの体験者からの、新しい非常食の美味しさやポータブル電源の新しい可能性への驚きの声、そしてプロジェクトへの共感の声をうけて、今回の東京でのレストラン開催に至ったという。




