「出版広告の再発明」を目指す講談社が新たに取り組むデータ基点のビジネス戦略

2015年から「出版の再発明」のスローガンのもと、出版広告においても従来の広告枠セールスから“コンテンツ基点のソリューション”へのシフトを目指してきた講談社。2021年の広告収入は約7割がデジタル広告になるなど、出版広告のDXを加速させている。
さらなる革新へ向け、次なる挑戦を開始した。講談社が思い描く出版広告、ビジネスイベントの将来像とは?同社ライツ・メディアビジネス局 局次長の鈴木伸育氏に聞いた。

2度目のオンライン開催、「アワード」を復活

講談社は2021年11月18日、「講談社メディアカンファレンス2021」を開催した。2021年のテーマは「Inspire Impossible Stories 新しいカタチで届ける、繋げる」。同社のパーパスである「おもしろくて、ためになる」を世界に広げるべく創作された言葉、「Inspire Impossible Stories」を用いたものだ。

同イベントは2020年に引き続き、東京・池袋にある「ミクサライブ東京」からライブ中継し、完全オンラインで開催。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により実施を見合わせていた、優れた広告企画を顕彰する「メディアアワード」も再開し、さらに進化した内容となった。

「講談社メディアカンファレンス」は、優れた広告企画を表彰する「メディアアワード」の受賞企画の発表他、これからの広告の在り方を考える「学び」、広告主との交流を図る「懇親」を3つの柱とするビジネスイベントだ。

<関連記事>出版広告を“再発明”する デジタルの売上げ比率は6割へ 講談社はいかにしてDXを実現したのか?

コロナ禍において2020年はアワードの開催の中止を余儀なくされたが2021年に「アワード」を復活させたのは、「良い事例は、世に広く知れ渡るべき」という考えが根底にあると鈴木氏は話す。「その事例が新たなビジネスチャンスとなって、どこかで昇華するかもしれません。次の可能性を創出することが当イベントの存在意義であり、提供可能な価値のひとつなのです」(鈴木氏)。

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