1 月 22 日から、東京・神田3331 Arts Chiyodaにて「オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動」展が始まる。
小池一子は、1960年代以降の日本のクリエイティブ領域の黎明期を、コピーライター、編集者、クリエイティブ・ディレクターとして牽引してきた。1980年に『無印良品』立ち上げに参画し、コピーライターとして「わけあって、安い。」「しゃけは全身しゃけなんだ。」「愛は飾らない。」といったポスターを制作したほか、出版物や書籍の企画編集に携わる。以来、同ブランドのアドバイザリーボードを務めている。
また80 年代よりアートの現場でもその活動を展開し、日本で初めての “オルタナティブ・スペース”である「佐賀町エキジビット・スペース」を創設、2000年に閉じるまで多くの新進作家を支えてきた。これまでにヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館「少女都市」キュレーション、「田中一光とデザインの前後左右」展(21_21 Design
Sight)キュレーション、2021 東京ビエンナーレ 2020/21 総合ディレクターほか、2016~2020年には 十和田市現代美術館 館長を務めている。
1987~2006 年には、武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科で教鞭をとり、現在は同大学名誉教授でもある。
本展では小池の仕事を、編集、執筆、翻訳、コピーライト、キュレーションに焦点を当てた「中間子」、佐賀町エキジビット・スペースで展覧会を行った作家による、当時の貴重な作品を多数展示する「佐賀町」と名付け、大きく 2 部構成で紹介する。
「中間子」では、コピーライター・編集者として 1959 年から小池が手がけてきた貴重な雑誌、書籍、広告ポスターなど、約200点を公開。無印良品のポスターやテレビCMほか、石岡瑛子アートディレクションによるPARCOポスター「Power Now」「Yes, No」、田中一光アートディレクション「もっと感覚的に生きられるはずだ。」などが展示される。
「佐賀町」では、森村泰昌、大竹伸朗、横尾忠則ほか、佐賀町エキジビット・スペースで見出してきた作家 20 名による約40作品を展示(巻上公一はパフォーマンスを実演)。佐賀町エキシビット・スペースの軌跡を記録した写真家 林雅之による写真も展示される。




