策定よりも浸透が重要。これからの経営のあり方の指標となる「パーパス」とは 佐々木康裕×永井一史×齊藤三希子

―その後、『これからのデザイン経営』という本にまとめられたんですね。永井

 はい、僕なりにもっと深めたいと思って本を書きました。その中で、「デザイン経営」を「企業の社会的存在意義(パーパス)を見定めて、組織文化を構築し、新たな価値を創造し続ける経営手法」と定義しました。まん中にパーパスがあって、その左右に「組織文化」と「価値創造」の輪ができるイメージです。片方の輪は「組織文化」で、これは組織や仕組み、人材などから成っています。そこから創出されるもう一つの輪が「価値創造」。イノベーションや事業、ブランディングなどがここに相当します。そして、この全体がデザイン経営であり、これら全ての土台となる存在価値がパーパスだと考えています。

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