「購買」「メディア接触」だけにとどまらないシングルソースデータの可能性

CCCマーケティングが保有する約7000万人超のシングルソースデータは、具体的にどのような活用可能性があるのか。現在テレビマーケティングユニットのユニット長として、ソリューション提供に携わる長島幸司氏。
広告主と放送局双方と関わるなかで見えてきた課題と展望について、話を聞いた。

CCCマーケティング 
テレビマーケティングUnit Unit長
長島幸司氏

2018年入社。現在大手広告主・テレビ局を中心としたテレビデータ×購買分析による企画・コンサルティングや、シングルソースデータを活用した統合マーケティングのコンサルティングにも従事する。

 

大量のデータを可視化し「生活者」のリアリティを高める

CCCマーケティングが保有する、 T会員の属性や購買・テレビ視聴データ等を基にした大量のシングルソースデータ。それらをまとめあげて絵を描き、マーケティングのリアリティを高めていくことが、同社の目指すところだと長島氏は話す。

データ分析ソリューションBIツール「Market Watch(MKW)」では、「MKW Target Profiler」「MKW Target Heatmap」「MKW CM接触購買分析」を、テレビ関連サービスとして提供している。

まず『Target Profiler』でターゲットの特徴を明確にし、『Target Heatmap』でターゲットが“よく見るCM枠”を可視化、『CM接触購買分析』で効果測定、という流れだ。

例えば『Target Profiler』を活用すると、「Z世代の実態を解像度高く知りたい」といった要望に応える分析も可能だ。「分析すると、地域によって、同じZ世代でも趣味趣向や志向性や行動が大きく異なる様子が見えてきます。若者の車離れと言われますが、当然ながら東京以外の地域では、Z世代も車に対する関心は高い。イメージではない、真のリアルなターゲットの姿が見えてくるのです」と長島氏は話す。

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