3月11日を風化させない、岩手日報が広告で伝えた次なるアクション

もう一つのアクションとして開始したのは、身元不明の遺体を家族のもとに帰すべく、県警の活動をメディアとしてサポートすること。今年の新聞広告は、この問題をテーマに制作されている。

 

DNAが採取できない、歯型の照合ができないなどの理由で、47体の遺体がいまなお家に帰ることができない状況にある。身元不明の遺体が家族のもとに帰る手段は、行方不明者の家族からの連絡ではなく、「顔見知りかも」や「知り合いかもしれない」など「他人からの情報」に託されているのが現状だ。しかし、近年は風化が進んでいることから、身元不明者の似顔絵と特徴を掲載した県警サイトへのアクセス数や行方不明者を探す相談会への参加人数も減っている。そこで、岩手日報紙面でこうしたご遺体が家に帰れるよう、県警サイトへのアクセスを県民に訴える新聞広告とテレビCMを制作した。

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