マーケティングが拡張する時代、広告会社の役割は変わる!? 笠松良彦氏×木村健太郎氏×音部大輔氏鼎談【前篇】 

サラリーマンという構造上、担当者は必ず異動していく

――「パーセプションフロー・モデル」は1本でよいということですが、そうしてつくられたものは、ワンクールのキャンペーンのためのものではありません。中長期で活用ができるものなのだと思います。そこで広告会社側の立場として見解を伺いたいのですが、日本の企業は比較的、人事ローテーションが多く、マーケティング部門の担当者が2~3年で異動になるケースも多い。
組織としてマーケティング活動の連続性による蓄積も重要ではないかと思うのですが、異動に伴い、継続性が担保されないという課題の声も聞いています。
「パーセプションフロー・モデル」があれば、広告会社とクライアントとの間で担当が変わっても継続して指針とできるものになりうるのではないか、という仮説を持っています。木村さんはどうお考えになりますか。
木村

:ブランドのガイドラインは、明文化されて継承されていることが多いと思います。ただ、ブランドってキャラクターというか、なかなか言葉で規定できない振る舞いのようなところで表される要素も多い。しかし、こうした振る舞いは属人的になりがちで、担当の方が変わると継承されないという課題はあるかもしれません。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 528 / 6265 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ