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CLIO AWARDS 2022、銃規制団体のキャンペーンが4部門で最高賞を受賞

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4月28日、米国・ニューヨークでCLIO AWARDSの授賞式が開催され、最高賞であるGRANDが発表になった。

今回の審査作品は、2020年8月1日から2022年2月16日までの間に発表されたものを対象としている。GRANDは、11部門で8団体・企業が受賞。銃規制を推進する団体Change the Ref「The Lost Class」(Leo Burnett Chicago)が、4部門のGRANDを受賞した。
日本は、下記の作品が、シルバーとブロンズを受賞した。

各GRANDの受賞作品は、以下の通り。

GRAND 受賞作品
Branded Entertainment & Content

SICK BEATS by Woojer「Sick Beats」(Area 23, An IPG Health Company)
難病である嚢胞性線維症(CF)の子供にとって、気道クリアランス療法はとても苦しいこと。SICK BEATSは、音楽を利用して気道クリアランスを可能にしたベスト。臨床的に証明された音波療法の装置を使用している。スマートフォンと同期して、音楽から治療用の40Hz周波数を引き出し、胸に送る。SICK BEATSでは、Spotifyライブラリにある40Hzの周波数の曲を使用している。

Creative Effectiveness
DOVE「Coureage is Beautiful」(Oglvy UK)
COVID-19患者の治療を支援するために最前線で精力的に取り組んでいる医療従事者。長時間の勤務の後、マスクやゴーグルをはずした彼らの顔には、痛々しい傷跡が見られる。DOVEは「Coureage is Beautiful」というメッセージを送り、彼らに感謝を伝えた。

Direct/Experiential/Activation/Integrated Campaign/Print(4部門で受賞)
Change the Ref, Inc.「The Lost Class」( Leo Burnett Chicago)
アメリカの子供や十代の若者たちの死因の多くは銃によるもの。パークランド高校での銃撃の犠牲になったジョアキン・オリバーの両親によって設立されたChange the Refは、2021年に卒業予定だった3,044人の生徒のために、「The Lost Class」の卒業式を開催。全米ライフル協会(NRA)の元会長に、犠牲者を象徴した空席のいすを前にスピーチをさせた。元会長は、ジェームズ・マディソン・アカデミーの卒業生に対するスピーチの練習と信じ込んでいた。また、銃保持の権利支持を訴える活動家にも同様にスピーチさせている。

Fashion & Beauty
Fortnite and Balenciaga「Fashion’s Foray into the Metaverse」(Epic Games)
ハイブランドのバレンシアガは、ビデオゲームメーカーのエピックゲームズとコラボレーションし、2021年後半にメタバースに参入。ゲーム内では、アーカイブにあるバレンシアガデザインに基づいた服を、Doggo、Ramirez、Banshee、Knightの4つの人気キャラクターに提供。バレンシアガのスニーカーで作られたハンドルでデザインされたつるはしや、財布の形をしたパラセールグライダーなどをゲーム内で購入できた。さらにデジタルファッションの一部は、全世界のBalenciagaの一部店舗と、Balenciaga.comで実際に販売した。


Innovation
Reddit, Inc.「Reddit- Superb Owl」( R/GA )
米国・スーパーボウル期間中にオンエアされた投稿サイト「REDDIT」の5秒CM。一瞬のうちに終わってしまったため、何が書いてあったか気になった人々がそのメッセージを読もうと検索をしたという。書かれている文章は、「REDDIT」ユーザーがかかわったGame Stop騒動について。

Out Of Home
Heineken 「Shutter Ads」( Publicis Italy )
コロナ禍でシャッターを下ろした多くの飲食店。ハイネケンは通常のメディア予算を使って、店のシャッターにビールの広告を出稿。「見た目は違うかもしれませんが、このバーは閉まっておらず、力をつけています」などポジティブなメッセージを発信。その広告費を各店舗に支払い、店をサポートした。

Public Relations
Spinneys and the Lebanese Breast Cancer Foundation「The Bread Exam」( McCann Paris )
レバノンでは、文化的タブーによってがん検診が困難になっている。スーパーマーケットSpinneysはレバノン乳がん財団と協力して、パンをこねるのと同じようなジェスチャーで女性に自己触診を教えるビデオレシピを公開。SNSや小麦粉やパンのパッケージ、スーパーマーケットなどでのデモンストレーションを通じて女性たちに共有された。

Social Media
Google「Google: Black-Owned Friday」( BBH USA )
2020年、Googleがブラックフライデーに合わせて、U.S. Black Chambers Inc.と提携して立ち上げたプロモーション。アフリカ系オーナーの企業や店にGoogle検索とマップで「Black-Owned」バッジをつけ、彼らのストーリーやその店で買い物をする人にスポットを当てた。また、黒人アーティストらにオリジナルのジングルやアニメーションビデオを制作してもらい、Spotifyトラックとしても展開。SNSでの拡散を狙った。

 
※日本の受賞作品
Branded Entertainment & Content部門 シルバー
THE PROCTER & GAMBLE COMPANY「THE CENTER LANE」(GREY TOKYO)

 
※日本の入賞作品
FILM部門 ブロンズ
サタケ「MASTER」(電通+ギークピクチュアズ)

 
デザイン部門 ブロンズ
Tokyo 2020 Olympic and Paralympic Games「Tokyo 2020 Look of the Games」(電通)

 
Spatial Design部門 ブロンズ/Product Innovation部門 ブロンズ
日本財団「Hi Toilet」(TBWA\HAKUHODO)

 
Film Craft部門 ブロンズ
JINS HOLDINGS 「JINS Innovations JINS SCREEN」(GO+AOI Pro.)