書籍『わたしの言葉から世界はよくなる コピーライター式ホメ出しの技術』の発売を記念し、著者の澤田智洋氏と元マイクロソフト業務執行役員の澤円氏によるトークイベント「人生を好転させる『ホメ出し』とは?〜明日からできる実践のヒント」が開催された。
ゲストで登壇した澤円(さわ・まどか)氏は、DXや組織マネジメントなど幅広い領域のアドバイザーやコンサルティングなどを行っている。そんな澤氏は、周りの人を日常的に「祝う」ことの重要性を自らのVoicyなどで発信している。「ホメ」も「祝い」も、自らの能動的な働きかけで、周りの人間関係や社会の空気を変えていくアクションだ。イベントではお2人にその実践のヒントを語ってもらった。
ダメ出しは誰にでもできる、権威ある人こそホメ出しを
澤田
:まず僕がこの本を書いたきっかけとして、今が「大ダメ出し時代」だからというのがあります。そもそもダメ出しの大元にあるのは、ジャッジする感覚なんですよね。
澤
:ジャッジという行為は自分のことを賢いと思いがちだし、立場が上に感じると思うんですけど、実は誰にでもできる簡単な作業ですよね。
澤田
:そうなんです。だからこそ、誰かを評価する立場にある人は「ホメ出し」をするべきだと思っています。以前ラジオで共演した女性のお話で、「私は自分のそばかすがコンプレックスだったけど、メイクさんに可愛いそばかすですねと言われたのをきっかけに気にならなくなった」という話があったんですね。つまり、メイクさんという美の権威の言葉が女性の自信につながったんです。


