これを竹下さんは、次のように読み解いたという。「イーノはこれまでも、アンビエントミュージックを『意識して聴かなくてもいいが、興味深い音楽』と話しています。今回の展覧会では、そんな音楽に囲まれることで日常の文脈を手放してもらい、豊かに想像を膨らませられるような場にしようと考えました。昨今の展覧会を含む体験は、スマホでフォトジェニックなシーンを撮って終了、となってしまうことが少なくないですが、そこから想像の余白や思考のプロセスは生まれません。ここでは自然とスマホから手を離し、意図的に意識をオフにする瞬間を創出するような空間・体験づくりを意識しました」。
日常と距離を置き身を委ねる体験空間「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」
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