これまでの歴史を振り返り、新章へとつなげる、『ONE PIECE』連載25周年のイベント

2022年7月22日に連載25周年を迎えた、尾田栄一郎氏による人気漫画『ONE PIECE』。本作の周年を記念して特設サイトをオープンし、8月末までリアルとオンラインでさまざまな企画が実施されている。

25周年記念ロゴ ©尾田栄一郎/集英社

7月22日から東京・渋谷とオンラインでスペシャル展示企画「ALL FACES@RAYARD MIYASHITA PARK」を開催し、連載25周年記念ムービー「3,463本の冒険」を公開。さらに同日の朝日新聞・読売新聞の朝刊では本作新章の中の1ページを公開するなど、壮大な歴史を振り返りながら、いよいよ始まる最終章への期待感も高める内容となっている。

展示企画「ALL FACES@RAYARD MIYASHITA PARK」では、尾田氏が25年間で描いてきた、膨大な数の「顔」に着目。会場には、麦わら帽子をかぶった巨大ガシャを設置した。ガシャを回すと、出てくるのはコミックス1~60巻から厳選した全1万種のキャラクターたちの顔の缶バッジならぬ「顔バッジ」。会場には初日から長蛇の列ができ、整理券が昼過ぎには配布終了となってしまう日も。期間中、のべ約2万人のファンが現地でガシャに参加し、『ONE PIECE』ならではの圧倒的物量と歴史の深さを体感できるイベントとなった。

©尾田栄一郎/集英社

このガシャ企画は、同時にオンラインでも実施。人気キャラからコマの片隅に登場するキャラの顔まで、7万を超える顔のコンプリートを目指すという体験を提供した。まだ誰も獲得していない顔を引くと「1st GETTER」として名が刻まれ、自分の名前が入ったスペシャル画像も獲得できる。8月26日現在、Twitterでのシェアは6万を超えている。

7月22日~8月21日に、東京・渋谷RAYARD MIYASHITA PARK South2F 吹き抜け広場で開催された「ALL FACES@RAYARD MIYASHITA PARK」。©尾田栄一郎/集英社
「ALL FACES@RAYARD MIYASHITA PARK」開催中は、MIYASHIATA PARK館内に、顔で構成された「麦わらの一味」のポスターが掲出された。©尾田栄一郎/集英社

そして、7月22日に特設サイトとYouTubeで公開したのが、25周年記念ムービー「3,463本の冒険」だ。

25周年記念ムービー「3,463本の冒険」

尾田氏が保管していた、これまでに使用したペン先の数は3463本にものぼる。本ムービーでは、『ONE PIECE』25年の歴史を同氏とペン先が歩んできた歴史と捉え、ペン先の行列とともに作品の軌跡を振り返る。物語の展開に応じたライティング・美術・カメラワークで、25年分の冒険を演出する約5分30秒のムービーだ。YouTubeで公開されると、オーガニックで140万再生を突破した。

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