児玉裕一監督演出、全編ミニチュアのコマ撮りで制作したユニクロのクリスマスムービー

ユニクロは、12月2日に同社サイトと公式YouTubeでクリスマスムービー「とある子ぐまのクリスマス」を公開した。

雪が深い山の中、窓から外を見つめる子ぐま。父親ぐまが冬眠を促すが、楽しそうな外の様子が気になって眠れない。父親に怒られ、しぶしぶとベッドに入った子ぐまは目に涙をためながら悪態をつく。その様子を見た父親が電話をしたのは……。

深夜、子ぐまのもとに届いたのは、暖かいフリース素材のジャケットとニットキャップとマフラー。朝になり、それらを身に付けた子ぐまは「ぜんぜんさむくない」と、喜び勇んで雪山を走り出す。メッセージは、「ふだん着のクリスマスを贈ろう。」。

とある子ぐまのクリスマス(フルバージョン)
135秒/120秒/60秒/30秒の4タイプを制作。

このユニークなくまの一家が登場するムービーは、2021年から「LifeとWear」をコンセプトにコミュニケーションを展開してきたクリエイティブチームが企画を手がけた。

「ユニクロの広告を担当して2年目になりますが、この冬は『冬こそ外へ。』をテーマに、寒いからって閉じこもっていないで、ヒートテックやダウンなど、暖かいユニクロの服を着て外に出かけると、何かおもしろいことがあるかもしれない、という共通のメッセージをいくつかのCMで発信してきました。そんな流れの中で、クリスマス用のムービーを企画することになりました」(CMプランナー 福里真一氏)

ストーリーを考える中で、「冬に外に出かけない代表」として福里氏が思いついたのが、冬眠するクマだった。

「私もあまり出かけない方ですが、クマというのは冬眠中、3ヶ月ぐらいまったく出かけないらしいので、出かけない派の代表として象徴的に描けるのではないかと思ったんです。そこで、冬眠するのを嫌がる子ぐまが、クリスマスの日、ある出来事によって、元気に外に出かけていく、というストーリーを考えました」

このストーリーを受けて、アートディレクター 浜辺明弘氏と演出の児玉裕一監督がクマの造形と具体的な世界観をつくりあげていった。

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