芯となるスキルを身に着けるために受講
—— 受講のきっかけを教えてください。
橋本
:きっかけは、佐藤友美さんの『書く仕事がしたい』という本を偶然見つけて、読んでみたことです。本の中に宣伝会議の編集・ライター養成講座のことが書かれていて、そこで講座に興味を持ち申し込みました。
—— もともとライター業などの書く仕事に、ご興味はあったのですか?
橋本
:いえ、まったくありませんでした。
本は好きでよく読んでいましたが、なんとなく自分は受け取る側であって発信する側ではない感覚を持っていました。noteやブログでの発信なども一度も経験していませんでした。
—— ご興味がなかったところから当講座へお申し込みいただくまでに、どのような心境の変化があったのでしょうか?
橋本
:様々な要素が偶然合わさって変化した、という感じです。
以前から、何か副業をはじめたいという思いは頭の片隅にぼんやりとありました。また、自分のキャリア形成のためにも、一本芯となるようなスキルが欲しいとも考えていました。
その中で、『書く仕事がしたい』を読み、もしかしたら自分は文章を書くということを苦じゃなくできるタイプなのではないかと感じました。
そこで、自分の中の「副業をなにか始めたい」と「芯となるスキルを形成したい」というニーズが合致したところに「ライター」という職業が浮上し、講座へ通うことを決意したという感じです。
「書く」スキルというのは、さまざまな仕事につながりますよね。メール一本にしても「文章」ですから。そういったところからも、必ずしもライターにならなくとも学ぶ価値のある分野だと思いました。
卒業制作の進行で、学んだことを実践していく日々
—— 受講中に印象に残った講義などはありますか?
橋本
:講座全体を通して、企画の立て方、取材、執筆、推敲と「編集・ライター」まわりのことを網羅的に学べたことが大変よかったです。そこを大前提として、一つだけ印象に残っている講義を選ぶとするならば、リアルなライターの生活を教えていただいた講義です。
原稿料の相場観やリアルな生活スケジュールなど、「講座を通してスキルは学んだけど、じゃあどうやって生活をしていくんだろう?」という疑問が明解になりました。
また、「取材をして書くという行為は、インタビューイーの言葉を翻訳する行為だ」というお話も様々な講師の口から出ていましたが、ハッとさせられました。この言葉で自分の中のライター像が固まったと感じています。
