AIまで駆使!?僕らがヤングスパイクスGOLDを勝ち取るまで/プロセス編

3月7日に結果が発表された、アジア太平洋地域の広告アワード「スパイクスアジア」における若手クリエイターのコンペ「ヤングスパイクス」。日本からはデジタル部門で津島英征氏(博報堂 ビジネスプラナー)と中西亮介氏(博報堂 コピーライター)のチームがゴールドを受賞しました。今回はこの2人によるヤングスパイクス体験記を前後篇の2回にわけてお届けします(前篇はこちら)。

こんにちは。2023年ヤングスパイクス日本代表ペアの中西亮介です。会社ではクリエイティブのチームで、コピーライター兼アクティベーションプランナーとして働いています。

改めてになりますが、アジア太平洋地域のU-30のプランナーが競い合うヤングスパイクスというコンペに日本代表として出場し、

相方の津島英征くんと一緒に最優秀賞であるGOLDを受賞してきました。

今年はコロナ禍の余波で現地の授賞式がなくオンライン参加だったので、受賞が決まった日には心ゆくまでヨロコビの記念撮影をしまくりました。こっちは前篇とは違うロケーション。

【関連記事】

スパイクスアジアの若手コンペ 博報堂の津島&中西チームがデジタル部門ゴールド

 

この記事を書くにあたって、相方の津島くんとは「あとから賞にチャレンジする人にとって、役立つ話をしよう!」と決めていました。

前篇

では津島くんが、ペアの力を最大化するためのテクニックを端的にまとめてくれていたので、後篇の中西は、

具体的なコンペの取り組み方に関するTipsを時系列順にまとめて

お届けします。

ちなみにグローバルで通用する太いアイデアを出すとか、ワンビジュアル・ワンコピーで伝わる企画にするのが大事とか、そういった基本的なことは色々な方が語ってくださっていますし、読んでくださっている(恐らく同世代の)皆さんも日々勉強中かと思います。ここで僕たちが偉そうに語るまでもないかと思うので(僕たちも日々勉強中です!)、

若手2人で海外賞に取り組むにあたっての超実践的な話に絞って書き残していきます。

 

1.本番前は、事例のシャワーを浴びておこう。

本番前の準備は大事。やっぱり、コンペで輝けるアイデアと、普段の仕事がうまくいくアイデアってちょっと違うと思うんです。僕と津島は本番前日、

1日かけて過去のカンヌライオンズの受賞作をザーッと見ながら意見交換をする

ことで、頭のモードを海外賞の基準に揃えることにしました。

「こういうところがいいね」「デジタル部門でこういうアイデアが出せたら優勝だな〜」「これは面白いけどコンペで出すのはきついかも……」「これ泣けるわ〜」などなど。要素を分解しながら、本番ではどんなものを出せたら勝てそうか、2人でイメージをつくっていきます。

頭の引き出しを増やすための日頃のインプットや過去事例の分析ももちろん大事ですが、それとは別に、

直前に自分の頭と2人の価値観をグローバルの基準に揃えておいた

ことで、本番でも話しやすくコミュニケーションの効率もよくなったと感じます。

2.事前の練習会で、舞台に合った演技を身につけよう。

個人的には、海外賞と国内のアイデアコンペは、雰囲気も審査基準も全然違うと思っています。少なくともデジタル部門に関しては、過去の受賞作品を見ることでなんとなく雰囲気は掴めました。

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