こんにちは、人事出身で、現在CMプランナーの安本と申します。
前回の
に続き、ここからはアドフェスト現地での様子をお届けします。最初からクリエイティブ配属ではなかった、いわば非クリエイティブエリートの僕たちが、現地でどう戦ったのか。泥くさい話も含めて、なるべくリアルにレポートできればと思います。
1日目 ワークショップ
テーマは「ボーダレスクリエイティビィティ」
前回のレポートでも書かかれているとおり、今回「ヤングロータス」に出場するための国内予選が行われたのは3年前。その後、コロナ禍となりようやく3年ぶりに開催されました。
ヤングロータスが3年間も延期になっていた理由。それは、「現地でしかできない交流から、学びを得てほしい」という主催者側の意向があったからだと聞きます。そんなあたたかな対応に感謝しつつも、3年間待ったぶん結果を残さなければと、緊張感も持ちながらタイのスワンナプーム空港からパタヤへと移動しました。
到着後、早速その夜にウェルカムパーティーが開かれ、他の14の国・地域の若手クリエイターたちと顔を合わせます。
いざ話してみると、同じ広告業界でも国ごとに意外な違いがあったり(ベトナムの子は、カナダからフルリモートでベトナムの会社に勤務していたり!)、同世代共通の悩み(CDにどうやってアイデアを認めてもらってる!?とオーストラリアチームと愚痴るなど)が多々あり話は尽きず、そのまま2軒目に繰り出しました。
翌日、今回のホストであるオグルヴィの講師陣によるワークショップが始まります。テーマは「ボーダレスクリエイティビィティ」。アイデアをボーダレスに広げていくために、避けた方がよい思い込みや、逆に守らなければいけないことなどを、講師たちが実際に携わった仕事を交えながら説明してくれました。紹介される事例は日本にいる時からすでに目にしていた有名なものだらけ。この事例をこの人がつくっていたのか!と驚くばかりでした。
そして、終日にわたってみっちりと行われた講義の後に、今回のワークショップのチェアマンであるリード・コリンズ氏が思わせぶりなことを言います。「みんな、今日の夜は、スプライトについてよく調べておいた方がいいかもね」――翌日に出される課題への匂わせ発言でした。おいおい、前日から揺さぶらないでくれよ…!と心がザワザワしたのを覚えています。

