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「今すぐ旅に出たくなる動画」公募 JR東海ツアーズがBOVA審査で重視したこと

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「今すぐ旅に出たくなる動画」というテーマで第10回「BOVA」に協賛したジェイアール東海ツアーズ。社内審査のポイントなどについて、宣伝・販促グループの山田晴菜さんに総括していただいた。

ジェイアール東海ツアーズ
営業本部 マーケティング戦略部
宣伝・販促グループ 主任
山田晴菜さん。

60人の社員で社内投票を実施し審査

主に東海道新幹線を利用したツアーを取り扱う当社では、Web主体の販売形態へと移行するにあたり、デジタルマーケティングに注力しています。個性あふれる独特の視点から生まれる応募作品も多い「BOVA」で、「旅行に行きたい」という思いの喚起と東海道新幹線沿線での更なる知名度向上を期待して、今回は協賛しました。

また、当社ではこれまでドラマ仕立ての動画を制作したことがなく、初めて取り組む上でも協賛する意味があると考えました。

「今すぐ旅に出たくなる動画」という抽象的なテーマは、間口を広げてクリエイターの皆さんの想像力をできるだけ活かしたいとの考えから。審査では、テーマとの整合性、東海道新幹線と宿のパックが打ち出されているか、ターゲットである若者世代への訴求ができているかを重視しました。マーケティング戦略部で30本以上あった応募作品を10本まで絞り、最終的に60人ほどの社員で投票を実施しました。

協賛企業賞に選出した「とにかく旅行に行きたい水野」は、ポップで明るい雰囲気に引き込まれてオチまで面白く、全ての審査ポイントをクリアしていました。

協賛企業賞/「とにかく旅行に行きたい水野」黒川大成(ADKマーケティング・ソリューションズ)、髙原春菜・中澤達郎(ハット)

旅行シーンを描く王道の映像ではなく、主人公が室内で旅を楽しもうとする様子を映すことで、視聴者に「今すぐ旅に行けばいいのに」「スマホでサクッと予約できるのに」と思わせる逆転の発想に注目しました。手軽に予約できる当社のサービスのアピールに繋がる点も含め、面白さが幾重にも重なっていた作品でした。

ファイナリストの中で印象に残ったのは、「いつかの旅行」。2人のおばあちゃんがコロナ禍で修学旅行が中止になった高校時代に思いを馳せて、旅に出る作品です。

ファイナリスト/「いつかの旅行」宝田知隼(電通)、柴田海音(EPOCH)、今村生吹・横山治己(ロボット)

高校時代と現在の姿が登場することで世代を問わず訴求でき、審査の際はコロナ禍の苦難に共感し涙した社員もいたほどでした。

応募作品は心の深いところまで訴えかける動画が多かったです。何度か伏線を張ってから後にオチをつける構成はテレビCMの尺では難しく、最長3分間という長尺動画ならではだと思います。

「とにかく旅行に行きたい水野」はYouTube広告への活用も想定していますが、その他の作品も当社のYouTubeチャンネル、TwitterやInstagramといったSNSで紹介しようと考えているところです。

旅行商品を販売する当社としては、お客さまが何をきっかけに旅に出かけたくなるかが最も気になるところ。今回も、特に日常から考えていることを素直に表現した作品が印象に残っています。学生の方からの応募も多く、斬新なアイデアや日常の視点を投影した面白い作品もあり、旅行への思いやどのような訴求が効果的かなど、逆質問したい気持ちになるような応募作品に多数出会うことができたのも有意義でした。