日本初公開となる「トレランス・ポスター展」、六本木で5月23日から開催

世界40カ国で150回以上の開催を重ねる「トレランス・ポスター展」が、5月末から日本で初開催される。

「トレランス・ポスター展」ロゴ

「Tolerance(トレランス)」とは寛容であること、そして多様性を認め合うこと。「Diversity(ダーバーシティ)」「Inlcusion(インクルージョン)」と並んで注目度が高まっているテーマで、ユネスコでは「国際トレランスデー」が11月16日に設定されている。

本展では、世界各国で活躍するデザイナーがポスターを制作。「アイ・ラブNY」のロゴで知られるミルトン・グレイザーなどを筆頭に、これまで国際色豊かなアーティスト200名以上が参加している。母国語で「Tolerance(トレランス)」と書くことを唯一のテーマとし、全てのポスターはこの展示のためのオリジナル制作となっている。今回、日本からは、広島在住のデザイナー対馬肇氏や、NYに拠点を置くイラストレーターの清水裕子氏らが参加するという。

San Jin(中国)によるデザイン

初回の開催は2017年で、提唱者であるグラフィックデザイナーのミルコ・イリッチ氏が、スロベニアの映画祭で始めた企画が世界各国に展開するポスター展となった(なお、ミルコ氏は横尾忠則氏の愛好家としても知られており、横尾氏はこのプロジェクトのサポーターでもある)。現在も、各都市で開催されるたびに新たなアーティストが参加し、アーカイブは増え続けている。アメリカではNYのタイムズスクエア、ドイツではベルリン国立博物館、タイではチェンマイ国際空港など、世界各地の市の中心となる公共スペースやランドマークで開催されていることが特徴だ。

アメリカ、イギリス、スペイン、中国での開催の様子

今年初開催となる日本展は5月末の六本木アートナイトでお披露目され、6月末までの約1カ月、カフェ・ラウンジ「六本木Common」で拡大コレクションとして展示される。また、6月7日には渋谷スクランブルスクエア内の渋谷キューズでファンドレージングイベントも開催されるという(TOLERANCE JAPANウェブサイトより要申し込み)。

次のページ
1 2
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ