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キャッチコピーとラップの共通点-呂布カルマ氏(月刊『宣伝会議』「私の広告観」出張所)

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月刊『宣伝会議』では、社会に大きな影響を与える有識者が、いまの広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているのかをインタビューする企画「私の広告観」を連載中。ここでは「私の広告観 出張所」として、インタビューの一部や誌面では掲載しきれなかった話をお届けします。今回登場するのは、ラッパーの呂布カルマさんです。

呂布カルマ氏

1983年、兵庫県西宮市生まれ。大阪を経て名古屋に移る。漫画家を目指していた大学時代にラップづくりを始める。『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)2代目、3代目モンスター。名古屋を拠点に活躍。JET CITY PEOPLE代表。ACジャパンの全国キャンペーン「寛容ラップ」のCMで一躍話題に。情報番組のコメンテーターも務める。

 
Q1. 持ち味である切れ味強いパンチラインはどのように考えているのですか?

歌詞づくりにこれといったメソッドはないです。ただ、出てきたラップの歌詞は、どこか自分の中に眠っていたものであるような気がします。仏像彫刻を「つくるのではなく中に埋まっているものを掘り出す」という捉え方をするのと似ています。昔、大学でコピーライティングを学んでいたことがあるのですが、糸井重里さんが書いた『もののけ姫』のキャッチコピー『生きろ。』に衝撃を受けたことはいまでも覚えています。コピー一つで伝わるものがある。ラップの歌詞も一小節で言いたいこと、メッセージを完結させるので、どこか通ずるものがありますね。

 
Q2. 「寛容ラップ」のCMの出演を通して広告の捉え方は変化しましたか。

CMが始まる前はラップの歌詞もかっこいいわけじゃないし、スルーされて終わりかなと思っていました。でも好意的な意見が多く、素直にうれしかったですね。ただ、今回は『良い人』を演じたので「呂布カルマって良い人なんだ」というイメージがつきましたが、きっと悪人を演じたら真逆だったかもしれません。このようにパーソナリティに対する認識がCM一つで分かれることに驚きました。また、自身の普段の行いでCMのイメージも左右される可能性も感じ、タレントが広告に与える影響も実感しました。

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ACジャパン「寛容ラップ」(60秒)。

 

呂布カルマさんのインタビュー記事は、月刊『宣伝会議』2023年8月号 に掲載。

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月刊『宣伝会議』では、社会に影響を与える有識者の方々に、広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているかを聞く、連載企画「私の広告観」を連載中。2022年12月分より「アドタイ出張所」という形で、アドタイで一部を紹介しています。

 

月刊『宣伝会議』デジタルマガジン では、本連載の過去10年分の記事を含め、10年分のバックナンバー全記事を閲覧可能です。