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渋谷駅周辺にTCCコピーライターによるハロウィーン啓発広告、今年はより強いメッセージに

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10月16日、東京・渋谷駅前のハチ公広場にこんなメッセージが掲出された。

これは10月31日のハロウィーンを前に、渋谷区が掲出した「ハロウィーンマナー啓発広告」だ。

ハロウィーンの日、渋谷駅周辺には国内外から仮装をして集まる人が年々増え、近年は迷惑行為やトラブルに発展している。渋谷区ではトラブルを防ぐための条例を2019年に制定し、10月27日から11月1日まで渋谷駅周辺の路上での飲酒を禁止するといった対応と共に、渋谷を訪れる人たちに向けて啓発広告を開始した。渋谷区の依頼を受け、マナー啓発コピーを書いたのは、東京コピーライターズクラブ(TCC)の会員であるコピーライターたち。昨年は、TCC60周年イベントの一環として実施された。

そして昨年に続き2023年も、TCC会員によるコピーで新たな啓発広告が始まった。

今年、渋谷駅前に掲げられたコピーは前述の通り、ストレートなメッセージ。そこに渋谷区の「渋」の文字をモチーフに、「止」「×」が加えられた強いアイコンがデザインされている。アートディレクションを手がけたのは、小杉幸一氏。その時期に渋谷を来訪するのをやめてほしいという渋谷区の強い気持ちを、「止」「×」をアイコンにして国内外の人に届くようデザインしたという。

本年度の施策について、TCC 谷山雅計会長は次のように話す。

「昨年はTCC60周年イベントの一環として渋谷区とともに『ハロウィーンマナー啓発広告』を展開しましたが、そこでのメッセージはある種のユーモアを含んだものも多かったと感じます。ただ、コロナ明けの今年はどういう状況になるかの不安が大きく、渋谷区としても『強い意志でNOを打ち出したい』との意思も明確に。そこでTCC会員が考えたコピーの中でも、よりストレートに警鐘を鳴らす言葉をチョイスして駅前・商店街などに掲出しました。結果としてはメインコピーが『長谷部区長が会見でそのまま語りやすいフレーズ』であったことも効果的に働いたのでは。AD小杉幸一さんの『渋」をモチーフにしたNGマークもしっかり機能していたと思います』

ハチ公前の憲章ボードでのメッセージの掲出他、近辺ではさまざまなコピーをフラッグで掲出。また駅周辺のOOHでは、路上飲酒禁止、路上喫煙禁止はマナーではなく条例であることを伝えるメッセージが映像で流れる。

OOHで流れるメッセージ映像

海外の人に向けたメッセージ映像

長谷部健渋谷区長は9月12日に渋谷区役所で、10月5日には日本外国特派員協会で会見。いずれも雑踏事故防止のため、ハロウィーン目的で渋谷駅周辺に来訪することを控えてほしいと訴えている。



渋谷で展開されているフラッグのメッセージとデザイン。
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スタッフリスト

企画制作
東京コピーライターズクラブ+onehappy+AOI Pro.
CD
谷山雅計、大友美有紀
C
古橋亮羽、河野正人、水野百合江、宮坂和里
AD
小杉幸一
Pr
宮本安芸子、田中芳樹、鈴木七瀬 、豊田理香、安東直美、竹田芳幸

  映像

Pr
北村久美子、寺嶋加奈
演出・編集
太田恵未

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター