充電で乗り換え喚起 アウディ ジャパン、電気自動車向け拠点の日本1号店

アウディ ジャパンは4月26日、電気自動車の充電施設「Audi charging hub(アウディチャージングハブ)紀尾井町」(千代田区)をオープンする。日本での拠点は初で、アウディ全体ではヨーロッパに6拠点ある。利用者向けにアウディの電気自動車購入時の金利を割り引く施策を打つほか、開業から約2カ月間、30分間の無料キャンペーンを行う。

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購入しなかった理由トップに充電場所の少なさ

「アウディチャージングハブ紀尾井町」は、蓄電池を備えた超急速EV(電気自動車)充電器2基4口を設置。最大150キロワットで充電でき、アウディが日本で販売している「Audi Q8 e-tron」は航続距離100キロメートル分の充電で約8分半、「Audi e-tron GT」は、同じく約6分半で充電できる計算だという。充電は、充電規格「CHAdeMO 2.0.1」に対応していれば、アウディ以外のバッテリー式電気自動車(BEV)も可能。

写真 Audi charging hub(アウディチャージングハブ)紀尾井町 全景
写真 Audi charging hub(アウディチャージングハブ)紀尾井町 車両寄り
写真 Audi charging hub(アウディチャージングハブ)紀尾井町 充電
「Audi charging hub(アウディチャージングハブ)紀尾井町」。紀尾井坂と紀尾井町通りの交差点にある。近傍にはホテルニューオータニや上智大学四谷キャンパスなど

オープン日から6月30日までの約2カ月間は、1利用者につき最大2回まで、30分間の充電を無料で提供する。通常は、一般利用で充電1分間につき、250円。アウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェのBEVオーナー向け会員プログラム「プレミアム チャージング アライアンス(PCA)」メンバーは、1分につき75円。PCA都度会員は同200円となる。

PCAの会員数は約6000人で、「アウディチャージングハブ紀尾井町」に設置した充電器のうち、1基2口は、PCA会員専用基で優先して利用できる。今後、予約システムなども提供し、利便性を高めていく考え。アウディが2021年12月、ドイツ・ニュルンベルクにオープンした最初の充電施設の利用者は、約70%がリピーターという。

写真 Audi charging hub Nürnberg(ドイツ・ニュルンベルク)
アウディ最初の充電施設「Audi charging hub Nürnberg」。ラウンジも備えている

「アウディチャージングハブ紀尾井町」は、アウディの電気自動車を扱う正規ディーラーの「Audi City紀尾井町」に隣接しており、新型車にふれられる機会にもなる。「アウディチャージングハブ紀尾井町」利用者を対象に、「Audi Q4 e-tron」「Audi e-tron GT」の購入時の適用金利を店頭表示から1%割り引く乗り換えキャンペーンも実施する。

パーク24が2023年9月に発表した電気自動車に関するアンケート調査では、「電気自動車がどうなったら購入しますか」という問いに、「EVステーション(充電できる場所)が増えたら」を選んだ人は18%だった。対象はパーク24の会員制ポイントプログラムメンバーで、有効回答数は5905人。購入を検討したことがある人(有効回答数=934人)に「購入しなかった理由」を尋ねる設問では、「EVステーションが少ない」を選んだ人が55%だった。

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