豆腐バー、ついにスーパーへ 「売り場」と「売り方」どう変えた?

前回のコラムでは、「豆腐バー」がコンビニに並ぶまでのお話をしましたが、その後、苦難の末に生まれた「豆腐バー」は好調に販売数を伸ばしていきました。

一般的に柔らかいイメージを持つ豆腐がバー状に加工されているという斬新さが受けたことに加え、コンビニで既に市場が形成されていた「サラダチキンバー」に代わる新たな選択肢として提案したことによって、たんぱく質ユーザーにスムーズに受け入れられました。

基本的なことですが、新しい商品やサービスが認知・受容されるためには、マーケティングの4Pで言うところの、「Product(製品)」と「Place(チャネル・売る場所)」の組み合わせがいかに重要であるかを、改めて再認識しました。

好調の裏で、世界で1つの豆腐バー製造ライン完成

好調な販売数を受け、次にアサヒコが行ったのは製品拡張です。「豆腐バー」のユーザーベースを拡大するため、発売の翌年にあたる2021年2月に新しい味の「柚子胡椒風味」を、同年5月にはがんもどきの製法を活かして具材の入った「枝豆とひじきの豆腐バー」を続けて発売しました。

この2つの新商品は狙い通りに販売数が伸び、アサヒコは勝負に出ました。大型の設備投資です。それまでは製造の各工程が分裂しているバッチ式で「豆腐バー」を製造していましたが、素早く今後の可能性を検証し、連続式の専用製造ラインの導入に踏み切ったのです。

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池田未央(アサヒコ 代表取締役)
池田未央(アサヒコ 代表取締役)

2018年にアサヒコ入社、2023年5月より現職。国内外の菓子・食品メーカーにて商品開発とマーケティングに25年以上従事。ブランドマネージャー、プロダクトマネージャーの経験から、商品を生み出す川上から消費者の手に渡る川下までを一気通貫してリードできる知識と経験を有す。また、各業界で新しい視点でヒット商品を手掛ける。

池田未央(アサヒコ 代表取締役)

2018年にアサヒコ入社、2023年5月より現職。国内外の菓子・食品メーカーにて商品開発とマーケティングに25年以上従事。ブランドマネージャー、プロダクトマネージャーの経験から、商品を生み出す川上から消費者の手に渡る川下までを一気通貫してリードできる知識と経験を有す。また、各業界で新しい視点でヒット商品を手掛ける。

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