プラントベースが進まない日本で「豆腐のフルコース」はなぜ成功したか

「ぜんぶとうふ化作戦!?」

池田さんがまた変なことを言い出した、と少し私の発言に免疫がついてきたメンバーの不安をよそに、当の本人は至ってまじめに立てた戦略です。

「ぜんぶとうふ化作戦」では50年以上にわたりアサヒコが培ってきた豆腐・揚げの製造技術を活かし、前菜・副菜・主菜・主食・デザートまでのフルコースを豆腐や大豆製品で楽しめるラインアップを開発しました。まさに「ぜんぶをとうふ化」したのです。

「ぜんぶとうふ化作戦」は、日本でプラントベースフードが広がらない状況を解決したいと考え、生まれた企画です。

ロゴ ぜんぶとうふ化作戦

なぜ日本ではプラントベースが広がらないのか

「豆腐バー」の成長と時を同じくして、市場では「プラントベースフード」や「大豆ミート」という単語を見聞きする機会が増えていました。これらは文字通り植物由来の食品や食生活を指し、健康志向や環境問題への関心の高まりから、日本でも徐々に認知や商品が広がっています。

これまでも大手の畜肉メーカー、食品メーカー、ベンチャー企業からも様々なプラントベース商品がこぞって発売されました。情報感度の高いお客さま達は早速商品を試されましたが、残念ながら一般化には至っていません。ただこれは、決して商品が美味しくないからではないと思うのです。

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池田未央(アサヒコ 代表取締役)
池田未央(アサヒコ 代表取締役)

2018年にアサヒコ入社、2023年5月より現職。国内外の菓子・食品メーカーにて商品開発とマーケティングに25年以上従事。ブランドマネージャー、プロダクトマネージャーの経験から、商品を生み出す川上から消費者の手に渡る川下までを一気通貫してリードできる知識と経験を有す。また、各業界で新しい視点でヒット商品を手掛ける。

池田未央(アサヒコ 代表取締役)

2018年にアサヒコ入社、2023年5月より現職。国内外の菓子・食品メーカーにて商品開発とマーケティングに25年以上従事。ブランドマネージャー、プロダクトマネージャーの経験から、商品を生み出す川上から消費者の手に渡る川下までを一気通貫してリードできる知識と経験を有す。また、各業界で新しい視点でヒット商品を手掛ける。

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