キユーピーと味の素は7月1日から、使用済みのマヨネーズボトルなどの資源循環を目指す実証実験「マヨネーズボトルに戻そう!!プロジェクト」を開始すると発表した。資源循環の仕組み化を検討するほか、「マヨネーズボトルはごみではなく、資源」という認識を広く伝え生活者の意識を変革していく狙い。
実験では、生活者から回収した使用済みマヨネーズボトルなどを、「マヨネーズボトル」の水平リサイクルを目指す両社の技術検証に活用する予定だ。
ボトルの回収は「イトーヨーカドー溝ノ口店」(神奈川県川崎市)にて、2025年6月30日までの1年間実施する。対象商品は、キユーピーが発売しているマヨネーズ製品と半固体状ドレッシング製品(計6品)の使用済みボトル。「フタ」や「シール」をはがすなど、既定の洗浄処理した使用済みボトルを、店舗のボックスに入れてもらう形だ。
今回の実証実験は、両者が参画する、海洋 プラスチックごみ問題の解決に向けて官民連携で取り組むプラットフォーム「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)」の一環。
ボトルの再資源化については、飲料ボトルで広く適応されている、使用済み製品を再資源化し同じ種類の新製品として再利用する「水平リサイクル」の仕組みが知られている。だが現在の国内において、ポリエチレン(PE)を主な素材とするマヨネーズボトルの「水平リサイクル」は社会的に実装されていない。品質の確保やコストの問題から先行事例に乏しいためだ。
