インハウスで続ける、SNSやコミュニティを運用するコツ

コクヨでSNS運用およびコミュニティ運営を担当する武市陽子氏が、6月24日~7月1日に開かれた「宣伝会議サミット2024夏」に登壇。同社での実例をもとに、企業がインハウスでSNSやコミュニティを運営する際の壁や、それを乗り越えるためのノウハウを解説した。
スクリーンショット イベント ウェビナー 宣伝会議サミット2024夏

コミュニケーションが生んだ3つの効果

コクヨのグローバルステーショナリー事業本部は消費者との対話の手段のひとつとして、SNSとコミュニティ運営に取り組んでいる。XとInstagramともにフォロワーは10万人以上。さらに、学生や文具好きを対象にコミュニティも複数運営しているという。

「顧客との直接的なコミュニケーションには三つのメリットがある」と武市氏は話す。まず一つ目は、UGCの創出だ。コロナ禍のさなか、出社ができないために投稿用の写真が撮影できずInstagramの投稿が滞りかけた際には、フォロワーに呼びかけ、彼らの撮影したものを投稿に使用させてもらったこともあったそうだ。

スクリーンショット イベント ウェビナー 宣伝会議サミット2024夏

二つ目のメリットは共創。その代表例ともいえる「本に寄り添う文鎮」は、中高生を対象としたコミュニティで出た意見から生まれた商品だ。ブッククリップを使用している学生が多い一方で、本をめくる際の手間などに不満も感じていたという。そこで、彼らの不満を解消する新しい文具として「本に寄り添う文鎮」の開発に至った。この商品は、2022年に限定販売をしたところひと月で完売。反響を受けて2024年に全国販売をスタートしている。

三つ目のメリットは社員のモチベーション向上だ。

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