アドビは9月26日、米国における2024 年のホリデーシーズン(2024年11月1日〜12 月31日)のオンラインショッピング予測を発表した。本予測は、Adobe Analytics を通じて得たオンラインでの商取引データからE コマースの状況を分析。米国の小売サイトへの 1 兆回以上の訪問、1 億個のSKU、18の製品カテゴリーから得られたデータに基づいて行われた。
今年、米国で最も売れる日は?
アドビの分析によると、2024年のホリデーショッピングシーズン(11月1日〜12月31日)の米国のオンライン売上高は2,408 億ドルに達し、前年比8.4%の成長を遂げると予想。なお、2023年は前年比 4.9%増の2,218億ドルがオンラインで消費されていた。
なかでも12月2日のサイバーマンデーが今年もシーズンおよび年間最大のショッピング日となり、前年比 6.1%増の132億ドルの売上を記録すると予測。また、11月28日の感謝祭は前年比8.7%増の61 億ドル、そして11月29日のブラックフライデーは前年比9.9%増の108 億ドルまで伸びると予測した。両日ともに小売業者による値引きの前倒しを消費者が歓迎していることから、サイバーマンデーの前年比成長率を上回る見通しだ。
さらに、アドビが米国の消費者5,000人を対象とした調査では、71%がブラックフライデーにオンラインショッピングをする予定だと回答。70%がサイバーウィーク中に積極的に値引き情報をチェックする、と答えたという。
この調査結果を踏まえ、Adobe Digital Insights 担当の主席アナリスト ヴィヴェク パンドゥヤ氏は、「ホリデーショッピングシーズンは近年、様変わりしている。消費者は値引きの波に刺激され、より早い時期にショッピングを始めるようになったが、これには決済オプションの多様化が背景にある。このような値引きパターンの変化によって購買行動も大きく変わり、一部の消費者は、以前は高価だった格上商品に買い替えている。これが米国の小売業者の成長を後押ししている」と分析した。