茨城県古河市役所の藤井恵さんからバトンを受け取り、登場いただくのは埼玉県熊谷市の富田卓弥さんです。
Q1:現在の仕事内容について教えてください
主にシティプロモーション担当として、まちの魅力づくりや魅力発信の仕事をしています。具体的には、シティプロモーションを推進するための計画や方針の策定、ロゴや動画の制作に関する業務委託などです。熊谷市では令和5年度からシティプロモーションの仕事が広報の部門に割り当てられ、昨年度末に「シティプロモーション推進方針」を定めたばかりなので、まだまだ土台づくりや仲間づくりの段階といったところですね。
今回は#自治体広報と#キャリアというタグが付いたリレーコラムなので、個人的なキャリアの話をさせていただくと、元々企業のスポーツチームに所属していて、転職して公務員になったという経緯があります。現役を引退してスポーツによるまちづくりがしたいと感じていた時に、熊谷市でラグビーワールドカップの開催に向けた新たな採用枠の職員募集があったので応募してみたという感じです。採用後、最初の配属先はスポーツ振興課(現スポーツタウン推進課)で、その後の異動で現在の広報部門になりました。
Q2:広報部門が管轄する仕事の領域について教えてください
熊谷市では市長公室広報広聴課という部署が広報部門を担っていて、仕事の主な分類は広く発信する「広報」と、市民の声を聞く「広聴」の2つです。「広報」は市報やホームページ、SNS、といった媒体を通じての情報発信を、「広聴」は市に対する要望や意見を取りまとめる仕事を行っています。そして「広報」の中に「シティプロモーション」が追加されたので、仕事の領域は少し広がった感じです。
「広報」と「広聴」、どちらの仕事も各課との連携が大切になるので、視野の広さやコミュニケーション能力が求められる部署だと思います。
Q3:ご自身が大事にしている「自治体広報における実践の哲学」をお聞かせください。
シティプロモーション担当になってからは手さぐりの日々が続いていますが、行政として立てた「計画や方針」を、各課と協力しながら「事業」として具体化していくことが重要だと考えています。例えば、シティプロモーション推進方針では、以下3つの理念を掲げていますが、これらをどのように実践するのかということは問い続けなければいけませんし、時代に合った発信方法なども学び続けることが必要です。そのほか、具体化した事業を仕組み化するところまで責任を持たなければいけないとも思っています。

