2024年6月に開催されたカンヌライオンズ国際クリエイティビティフェスティバル。今回のテーマは「ヒューマニティとユーモア」でした。
そこでP&G、資生堂出身の田上氏は事業会社、嶋氏はエージェンシー、山口氏は日本パブリックリレーションズ協会理事長という異なる立場から、カンヌライオンズの受賞作品の潮流を読み解くとともに、これからのPRの在り方やアワード受賞のポイントを語ってもらいました。
そこでP&G、資生堂出身の田上氏は事業会社、嶋氏はエージェンシー、山口氏は日本パブリックリレーションズ協会理事長という異なる立場から、カンヌライオンズの受賞作品の潮流を読み解くとともに、これからのPRの在り方やアワード受賞のポイントを語ってもらいました。
日本パブリックリレーションズ協会(PRSJ)が主催する「PRアワードグランプリ」の募集締め切りが10月15日に迫っている。PRSJは応募者へのヒントを探るべく、カンヌライオンズの潮流を読み解くパネルディスカッションを実施した。
今回、2024年度カンヌライオンズPR部門において日本代表の審査員を務めた田上智子氏(シナジア 代表)、今年度のカンヌライオンズに参加した嶋浩一郎氏(博報堂 執行役員)、山口恭正氏(日本パブリックリレーションズ協会 理事長)によるパネルディスカッションが実現した。
昨年まではAIを活用した企画に注目が集まっていたが、今年は人間的なあたたかみを感じるユーモアの活用が評価される傾向にあった。難しい課題に対しても、ポジティブなクリエイティブアイデアで解決する企画が評価された。
前編はこちら
登壇者プロフィール
大胆なPR施策がビジネスの発展に
田上
:
企業を取り巻くステークホルダーは消費者だけではなく、投資家や株主、従業員などの方が、ある種、深いエンゲージメントが必要な部分もあります。地域住民や取引先、金融機関や行政も含めて、色々なステークホルダーとの関係性の構築が必要だと思っています。そういった社会発想でのステークホルダーとのエンゲージメントを企業としてどう成立させて、さらに中長期的なビジネスの発展にもつなげていくのかということを、非常に考えさせられる事例がいくつかありました。その中から私がご紹介したいのは、Heineken の「BAR EXPERIENCE」です。
