広報の知見活かして「コト」のはじまりからデザインし、これまでにないインパクトを社会に与えたい(小野静香さん)

広報、マーケティングなどコミュニケーションビジネスの世界には多様な「専門の仕事」があります。人事異動も多い日本企業の場合、専門職としてのキャリアを積もうとした場合、自分なりのキャリアプランも必要とされます。現在、企業のなかで広報職として活躍する人たちは、どのように自分のキャリアプランを考えていたのでしょうか。横のつながりも多い広報の世界。本コラムではリレー形式で、「広報の仕事とキャリア」をテーマにバトンをつないでいただきます。プレシャスパートナーズの北野由佳理さんからの紹介で今回登場するのは、ヘラルボニーの小野静香さんです。
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小野静香氏

ヘラルボニー
広報室 シニアマネージャー

2012年、サイバーエージェントに新卒入社。女性向けライフスタイルメディアの編集・マーケティングに従事したのち、2017年より広報へジョブチェンジ。子会社の広報部門立ち上げなどを担当。2022年よりヘラルボニーに参画し、広報室の責任者としてPR戦略の策定、コーポレート広報、BtoB広報、BtoC広報、メディア向けPRイベントの企画・運営など、メンバーと共に幅広くPR業務を担当。昨年は「ガイアの夜明け」などテレビ露出を含む年間1,000件以上のメディア露出を実現。2023年ACC「PR部門」グランプリを受賞。話題を生み出す「コト」づくりからはじまるPR活動に挑戦しています。

Q1:現在の仕事の内容とは?

「異彩を、放て。」をミッションに掲げる、ヘラルボニーの広報責任者を務めています。

ヘラルボニーはまだ60名程度のスタートアップ企業ですが、事業内容は多岐にわたり、広報室ではコーポレート広報とBtoB、リテール、アート、岩手、海外といった5つの事業部広報に加えてSNS運用を担当しています。事業の拡大と共に広報室の体制も急拡大していて、業務委託の方も含め7名という大所帯になってきました。そのなかで私は主に、ヘラルボニー全体を俯瞰したPR戦略の立案・コーポレート広報とメンバーの育成・マネジメントを担当しています。立ち上げ期の事業部においては広報体制の土台作りも行っています。

「広報は会社の”木の幹”である」と、弊社代表の松田が言っているのですが、まさに社内外のさまざまなステークホルダーとの関係を良好にすることが経営や事業にシナジーを生み出していることを実感しており、とても重要な役割だと日々感じています。

Q2:これまでの職歴は?

2012年に新卒でサイバーエージェントに入社しました。当時、急成長していたソーシャルゲームの分野でプランナー、プロデューサーを経験した後に、もともとメディアが好きだったことから、女性向けライフスタイルWEBメディアの編集、コンテンツマーケティングの仕事に2年ほど携わりました。ネタ探し、編集、タイトリングやOGPの選定、SEOなど、基本的なメディアの仕事を学びました。広報さんやPR会社の方から毎日200通以上のプレスリリースが届くなど、メディア側の立場も多少ですが経験してきました。

その後、より経営に近い仕事をしたいという気持ちから、2017年にグループ子会社での広報部門の立ち上げに参画。これが広報としてのキャリアの始まりです。

はじめは、動画広告事業のスタートアップでひとり広報として奮闘する日々でした。BtoB広報の難しさと面白さを実感しました。サイバーエージェントグループも非常に広報に力を入れている会社で、他にも、BtoC事業、化粧品など幅広いジャンルの広報を経験させていただきました。

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