千葉県流山市の斉藤勇希さんからの紹介で今回、登場するのは、神奈川県葉山町の宮崎愛子さんです。
Q1.現在の仕事内容について教えてください。
神奈川県の葉山町で働いて14年目になります、宮崎です。自治体職員では珍しいかもしれませんが、町役場に入ったときからずっと広報を担当しています。
ところで皆さんは、葉山町がどんなところかご存じですか?
神奈川県の三浦半島の西部に位置し、海と山に囲まれ、皇室の別荘である御用邸がある町です。人口は約3.2万人、町内に鉄道の駅はなく、静かで落ち着いた雰囲気のある地域です。
これは森戸海岸。もちろん私がドローンで撮影しました
そんな葉山町で生まれ育った私の主な仕事は、町の広報紙『広報葉山』の企画や取材、編集をしたり、フォロワー3.8万人のInstagramアカウント(@hayama_official)で町の魅力の発掘・発信したりすることです。撮影や取材で町内を回ることも多く、たくさんの人と話す、触れ合うことができ、とてもやりがいを感じています。
こちらはあじさい公園から見える富士山。お気に入りで名刺にも使っています。
Q2.貴組織における広報部門が管轄する仕事の領域について教えてください。
広報部門は政策課の秘書広報係で担当し、現在4名の職員が所属しています。
広報紙やInstagramの他にも、町ホームページやLINEでの情報発信、記者へのプレスリリース、FMラジオ番組、YouTubeなど様々な媒体を有しています。広報・町PRに関する仕事に加え、町長・副町長秘書の機能も兼ねている係です。
Instagramの取組みは、2016年の全国広報コンクール企画部門で入選し、広報紙も同コンクール「広報紙・町村の部」で複数回の入選があり、2022年には総務大臣賞を受賞しています。
また、全国70万人以上を対象に、今住んでいる人が「これからもずっと住み続けたい」と思う街を聞いた調査では、「住み続けたい街自治体ランキング〈全国版〉」で葉山町が2年連続第1位となりました。
広報紙でも特集し、住民の皆さんにお知らせしました!
Q3.ご自身が大事にしている「自治体広報における実践の哲学」をお聞かせください。
Instagramのアカウント運用を通じて痛感したのは、「明確な目的を設定することが大切」であるということ。例えば「SNSに公式アカウントを立ち上げ、週に1度投稿をすることが目的」になっている取組みなどはありませんか? 実は、視察や問合せでお話をいただく、多くのアカウントがそのような現状になってしまっています。「手段」が「目的」になってしまっているということです。


