2024年1月~10月に発覚した不祥事13件
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のうち、著しくイメージダウンした出来事を上位3例まで選択してもらったところ、1位は「小林製薬、紅麹関連製品による健康被害」(37.5%)に。以下、「宝塚歌劇団員死亡問題、パワハラ認め遺族側に謝罪」(34.3%、2位)、「ドラマ『セクシー田中さん』原作改変巡る一連の問題」(28.9%、3位)と続いた。
※調査対象とした13事例は、編集部が危機管理の専門家の意見をもとに選定。回答者は任意で3事例を選択した。
5位までのランキング結果と、回答者が当該不祥事を選んだ理由については以下の通り。
■1位 小林製薬、紅麹関連製品による健康被害(37.5%)
・死者が何人も出ているのに原因究明が遅かったしトップの謝罪も誠意が感じられなかった(61歳女性)
・健康被害をすぐに報告しなかったのが隠蔽体質な企業だと感じた(57歳男性)
■2位 宝塚歌劇団員死亡問題、パワハラ認め遺族側に謝罪(34.3%)
・当初否定していたこと、および、歌劇団側の報告が全オープンになっていない(53歳男性)
・劇団側のコメントが二転三転して、劇団のイメージが更に悪くなった(25歳女性)
■3位 ドラマ『セクシー田中さん』原作改変巡る一連の問題(28.9%)
・作者の意向を無視したドラマ制作の過程に関する言い訳。世間体を気にしているだけで一応形だけしたような謝罪が文面から伝わってきた(35歳女性)
・全く説明責任が果たせておらず、うやむや(47歳男性)
■4位 トヨタなど自動車業界で認証試験における不正発覚の連鎖(11.6%)
・こんなにも連鎖続く?嘘でしょ?(30歳女性)
・何回同じような不正が明るみに出れば気がすむのか(58歳男性)
■5位 神戸大、非公認バドミントン同好会「旅館破壊」動画拡散(10.6%)
・この学校に通っている子までイメージが悪くなった(57歳男性)
・学生のノリなんて通用しない(42歳男性)
2024年は、事態を認識してからの行動に時間を要したことにより、さらなる被害の拡大やイメージの悪化につながった事例が上位に。「もっと迅速に対応すべきだったのでは」「公表が遅すぎる」などの批判を浴びました。
(2024年11月29日発売)に掲載の特集「危機管理広報 失われた信頼を取り戻す」では、10位までのランキング結果と、結果を踏まえて危機管理の専門家やジャーナリストらが広報対応の重要性について分析している。
<調査概要>
広報会議編集部「2024年に発覚した企業・団体の不祥事」に関するアンケート
調査方法:インターネットリサーチ/対象:全国、20~69歳の男女/期間:2024年11月5日~7日/有効回答数:1000/調査機関:ネオマーケティング
過去の調査結果は以下の通り。