多角的な事業展開のアピールで、新規受注や採用につなげる
プラスチック加工の広川製作所(山形県米沢市)は、AIモデルを起用した新テレビCMを1月20日から公開している。同社にとって初のテレビCMであり、企業認知度を高め、新卒や中途採用の促進につなげる狙い。AIモデルは、ブランドイメージに適したモデルを自社でデザインできるほか、実在のタレントより費用がかからず、スキャンダルやトラブルによるCM停止といったリスクが発生しないことも強みだという。
AIモデルを起用した広川製作所初のテレビCM「ヒ・ロ・カ・ワ」篇
同社初のテレビCMにAIモデルを起用した背景には、費用の問題があった。ネームバリューの高い有名人は起用コストがかかる一方で、比較的安価なタレントやモデルでは十分なCM効果が得られないと判断した。そこで、自由にデザインできるAIモデルに着目し、ブランドイメージに最適な完全オリジナルモデルを作成した。
二次利用時に追加費用が発生しないため、Web広告や展示会などのプロモーション素材としても容易に展開でき、長期的な活用も可能だ。
広川製作所「ヒ・ロ・カ・ワ」篇
CMは、同社の製品が「半導体」「医療」「航空機」など、様々な業界で活用されていることを文字で表現。画面には業界名が次々と表示され、最後に「ヒ・ロ・カ・ワ」と会社名をリズミカルに繰り返す演出で、視聴者に強く印象付ける。AIモデルは「プラスチック部品作りが得意な会社って知ってる?」などと視聴者に問いかけ、多角的な事業領域をカバーしていることを伝えている。
