「未来の授業」小学校での授業活用レポート〜千葉市立幕張小学校「総合的な学習の時間」ほか

2019年以降、子どもから大人まで楽しみながらSDGsを学べる学習教材として毎年発行している『未来の授業』シリーズ。SDGs を生かした学習と探究活動のための教材や、企業での研修教材としても活用されています。今回の記事では、本シリーズを小学3年生、4年生の「総合的な学習の時間」で活用した岡野有為先生に、詳しい活用方法を聞きました。
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岡野有為先生

国立大学法人千葉大学教育学部附属小学校教諭

千葉大学教育学部小学校教員養成課程卒業。2012年より千葉市公立小学校教諭。2022年より現職。総合的な学習の時間を中心に、国際理解、世界の貧困、ジェンダー平等、性の多様性など、現代社会の課題をテーマにした授業を実践。子どもたちが身近なところから社会に貢献する意識を持ち、自ら行動できる力を育むことを大切にしている。

出張授業を打診する企業探しのヒントに活用

『未来の授業』シリーズは、これまで2回「総合的な学習の時間」で使いました。1回目は千葉市立幕張小学4年生の授業です。SDGsは子どもにも身近になってきましたが、その意味をよくわかっている子どもは実は少ない。その気づきを起点に、興味を広げました。

「総合的な学習の時間」では、必ずプロの人に取材し、生でお話を聞くようにしています。子どもたちもそういうものだと認識しています。

そこでSDGsについても詳しい企業に取材をしよう、と考えるわけですが、SDGsの取り組みを行っている企業はどこか?がなかなかわからない。

そこで、話し合いの時間の何日か前に、教室にこっそり『未来の授業』を並べておいたんです。子どもたちが興味をもって見てくれるように。話し合いのときには、何人かは手に取って見ている子どもがいるので、「そういえば、教室の後ろに置いてある本に書いてあったような…」と気づく子どもが出ます。ちょっとわざとらしいんですが(笑)、このように本を手に取ってもらうようにしました。『未来の授業』には実際の企業の取り組みが多数載っているので、どの企業の人に話を聞きたいか、子どもたちに考えてもらいました。そこから、この年はロッテさんとエーザイさんの授業が実現しました。

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