顧客が店を掃除して人件費削減 「chocoZAP」が示す「無人運営」の新戦略

RIZAPが運営するコンビニジム「chocoZAP(チョコザップ)」は、店舗清掃などを顧客に任せる施策を展開し、人件費削減につなげている。

人手不足の過疎地域への進出加速

清掃やマシンメンテナンスを行う対価として、「チョコザップ」の割引やギフトカードの進呈などの特典を受け取れる会員制度「サポート会員」を2022年7月に試験導入し、このたび本格展開を開始した。人手不足の解消だけでなく、過疎地域での社会参画の機会を設けるという地域貢献の思惑もある。

「サポート会員」は、店舗や備品を清掃する「フレンドリー会員」や、マシンメンテナンスを行う「セルフメンテナンス会員」の総称。1月20日時点で登録者数は3万8000人を突破している。

写真 「フレンドリー会員」の清掃風景(「chocoZAP西新宿店」)

「フレンドリー会員」の清掃風景(「chocoZAP西新宿店」)

「チョコザップ」は、無人運営により月額3278円(税込)という低価格を実現している。フィットネスジムが少ない過疎地域にも進出しており、現在は全国に1787店舗を展開している。

一方で、無人運営であるが故に、こまめな清掃や点検が難しいという課題があった。これまではRIZAPのトレーナーが空き時間に掃除するほか、業者による定期清掃を実施しているが、顧客の利用頻度が高いため、より頻繁な清掃が求められていた。

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