メディア部門とライツ部門の連携を強化、横の連携を意識
2024年2月に広告・メディア事業部門の組織改編を行った講談社。今回の改編では、ライツ・メディアビジネス局をライツ・メディアビジネス本部に改称。9年ぶりにメディアビジネス部門を統合し、メディア部門とライツ部門との連携を強化する体制を構築した。
これまでは各事業部に所属していた広告営業を担う部員も、ライツ・メディアビジネス本部の傘のもとに集結し、各編集部と連携しながらも、講談社のすべてのアセットを提案できる体制づくりを目指す。
講談社のライツ・メディアビジネス本部 副本部長兼メディアビジネス部 部長の佐藤栄氏は、今回の改編について「縦のガバナンスと横の連携の双方の強化を目指した体制になったと思う。現在、当社では従来のメディアビジネスを超えた『超』メディアビジネスのスローガンを掲げているが、縦と横の組織強化を通じ、講談社ALLの力で企業の商品やサービスの価値、さらに生活者のユーザー体験を最大化する提案をしていきたい」と語る。
同社が掲げる「超」メディアビジネスを支えるキーワードとなるのが、「物語の力」だ。2021年より「inspire Impossible Stories」をグローバルパーパスに掲げてきた講談社では、改めて自社のコアコンピタンスとして物語をつくり、届ける力に着眼してきた。