秋山晶さんに聞くコピーの裏側 第2回:周辺のディテールからつくりあげるコピーについて、「精神力だけでは、テープを切れない。」時代なんかパッと変わる。」他

人気俳優のきれいな容姿に、言葉の力で勝とうと思った

山根

:次はウイスキー「リザーブシルキー」の「時代なんかパッと変わる。」ですね。1984年 のものですが、好きなコピーやお手本とするコピーとして挙げられることが多いですね。

時代なんかパッと変わる。

映像はインテリアになった。
言葉は感覚になった。
情報は高速になった。
紅茶は粉末になった。
漫才はヒーローになった。
スーパーは24時間になった。
デイブ・ジョンソンは監督になった。
ショパンはエレクトリックになった。
ウイスキーはシルキーになった。
 
ウイスキーの新しい気品
(サントリー/リザーブ[シルキー]/1984年)

秋山

:これまた電通のCDからの依頼ですが、その時は「私もまだ飲んだことがありません」とおっしゃっていた。さらに「価格から言えば高級なほうです」と。そして僕に何の相談もなしに、「今回はマット・ディロンを起用しました。ホテルオークラにいるから、明日会ってください」と。当時、彼はすでにスターで、僕も映画を観ていました。

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