2025年も夏を前に、日傘を展開する各社では、今年のブランドアンバサダーなどを続々発表し、プロモーションを開始している。
昨今、気温の急激な上昇や美容への意識の高まりなどから、年々日傘市場は拡大。その中でも特に数年前まではマイノリティな市場だった「男性向け日傘」については、著名な俳優を起用しCMを出稿するほどの、マスマーケットになってきているのではないだろうか。
その一方で、まだメジャーとは言い切れないニッチな市場である「男性の日傘」を、各社どのように訴求しているのか。「女性のもの」というイメージが強い日傘を、男性にも「持ってみようかな」と思ってもらうためプロモーションとは。
本稿では、日傘ブランドを展開する各社の広告の工夫について、見比べてみる。
完全男性向けブランド「Wpc. IZA」
「新たな可能性を生み出す」をスローガンに、2004年に誕生したワールドパーティーのドメスティックブランド「Wpc.」。
2021年には男性用日傘ブランド「Wpc. IZA(ダブリュピーシーイーザ)」を立ち上げ、男性の日傘利用率の上昇を図っている。
同社は「男性向け日傘」というマイノリティな商品の価値を届けるために、次のような広報・コミュニケーション戦略を取っているという。
