「ゆる友」は変顔までさらけ出せるほどの関係じゃない
=たばこを吸っていることは「ゆる友」にはあんまり知られたくない。
チリクラブのレストランで見つけたコンドームのパック状の袋に入った手袋
=面白いからみんなにシェアしたいけど、ちょっと下品なので「ゆる友」には見せずに、身内だけにとどめたい。
なるほど。たしかに関係性の薄い友達、「ゆる友」には見せたくないかもしれない。そうなると、若者がアカウントを使い分ける深層心理が気になってくる。
アカウントの使い分けに見る若者のウチ・ソト感覚
本アカは、キャンパス内での「広い自分の印象づくり」のためだったり、きれいな写真を思い出としてとっておく用。基本的には当たり障りのない写真しか載せません。
サブアカは友達とのコミュニケーションだったり、「等身大の自分を残しておくアルバム」のような役割のイメージです。
高校のときはインスタグラムはアカウント2個だけだったけど、大学に入ったら交流関係が良くも悪くも広く浅く広がったので、使い分けていくうちに3個持ちにたどり着きました。
大学に入り友達や参加するコミュニティが増えた結果、Z世代の大学生にとって、インスタグラムの本アカとは「デジタル上の公共空間」なのだ。「よっ友」「ゆる友」には、当然見せたくない写真もある。そのため若者たちは、等身大の写真を、好きなだけ、仲のいい友達にだけ見せるための「サブアカ」を持つ。
KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。
「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です
会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします
石崎 健人(若者の研究所 研究員・バイデンハウス 代表取締役)
石崎 健人(若者の研究所 研究員・バイデンハウス 代表取締役)
いしざき・けんと/慶應義塾大学卒業後、外資系コンサルティング・ファーム等を経て現職。Weiden Haus(バイデンハウス)のFMCG、Luxury、Technologyのリーダーシップ。生活者への鋭い観察眼と洞察力強みに、生活者インサイトの提供を得意とする。
「若者の研究所」は、高校生・大学生による若者のシンクタンク・コミュニティ。毎月、様々なテーマに対し、Z世代の思考・価値観・行動の傾向に迫る調査レポートを発行している。
石崎 健人(若者の研究所 研究員・バイデンハウス 代表取締役)
いしざき・けんと/慶應義塾大学卒業後、外資系コンサルティング・ファーム等を経て現職。Weiden Haus(バイデンハウス)のFMCG、Luxury、Technologyのリーダーシップ。生活者への鋭い観察眼と洞察力強みに、生活者インサイトの提供を得意とする。
「若者の研究所」は、高校生・大学生による若者のシンクタンク・コミュニティ。毎月、様々なテーマに対し、Z世代の思考・価値観・行動の傾向に迫る調査レポートを発行している。
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。